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ヴェネツィアに死す 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社/光文社 |
発売年月日 | 2007/03/20 |
JAN | 9784334751241 |
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ヴェネツィアに死す
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ヴェネツィアに死す
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商品レビュー
3.8
27件のお客様レビュー
『ヴェニスに死す』の古称で有名。 というよりヴェネツィアを採用しているのはこの訳だけらしい。 『ノルウェイの森』は未読だが、笠井潔御大の『魔の山の殺人』刊行時に備えてサブテキストたる『魔の山』はいずれ読まねばならず、手始めに選んだ初トーマス・マンがこれである。 マーラー「大地の歌...
『ヴェニスに死す』の古称で有名。 というよりヴェネツィアを採用しているのはこの訳だけらしい。 『ノルウェイの森』は未読だが、笠井潔御大の『魔の山の殺人』刊行時に備えてサブテキストたる『魔の山』はいずれ読まねばならず、手始めに選んだ初トーマス・マンがこれである。 マーラー「大地の歌」はかの現象学探偵も好んで口ずさむところであり、その意味ではもっと早く読んでおいても良かったか。 旅行先のヴェネツィアにて偶然目にした美少年が忘れられず、密かにコレラが蔓延する中、立ち去ることができない老作家の最期を描く中編小説。 追記:読書メーターの感想の中に「マンのショーペンハウアー/ニーチェからの影響がとても顕著で、これを読んでから『悲劇の誕生』を読めば中学生でも何言ってるか分かると思う」という記述を見つけ、ハッとなった。
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- ネタバレ
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新訳シリーズということで読みやすさを期待して開いたが、翻訳文学を読み慣れた人でないと疲れるかも。映画を知っていれば楽しめると思う。映画の描写のように、何か常に劇的なことが起こる物語ではないので、夜、眠りにつく前に読むと、心地よい。 クリエイターや表現者、美を好む人の心に響く作品。美しい死にざまの一つだと思う。
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平野啓一郎の「マチネの終わりに」に「≪ヴェニスに死す≫症候群」という言葉があり、それに触発されて(たぶん)再読。原文がドイツ語だからかもしれないが、観念的な耽美を湛えた表現の中であっけなく破滅(死)を迎えるような印象。現実の破滅の方がはるかに恐ろしいぞ。一番驚いたのは、主人公が5...
平野啓一郎の「マチネの終わりに」に「≪ヴェニスに死す≫症候群」という言葉があり、それに触発されて(たぶん)再読。原文がドイツ語だからかもしれないが、観念的な耽美を湛えた表現の中であっけなく破滅(死)を迎えるような印象。現実の破滅の方がはるかに恐ろしいぞ。一番驚いたのは、主人公が50歳にして晩年の老小説家と呼ばれていることかな。
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