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三角縁神獣鏡・邪馬台国・倭国
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新泉社/新泉社 |
| 発売年月日 | 2006/11/15 |
| JAN | 9784787706072 |
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三角縁神獣鏡・邪馬台国・倭国
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万城目学は、「鹿男あおによし」で、「三角縁神獣鏡」を取り上げている。 本書は、その「三角縁神獣鏡」に関する最先端(2006年時点)の成果が述べられている。 日本で出土する「三角縁神獣鏡」は、中国の正史「魏志倭人伝」に記述されている、卑弥呼に与えられたものだ、というのが、大方の見...
万城目学は、「鹿男あおによし」で、「三角縁神獣鏡」を取り上げている。 本書は、その「三角縁神獣鏡」に関する最先端(2006年時点)の成果が述べられている。 日本で出土する「三角縁神獣鏡」は、中国の正史「魏志倭人伝」に記述されている、卑弥呼に与えられたものだ、というのが、大方の見方だ。 魏の王が、朝貢してきた倭国の王、卑弥呼に「親魏倭王」の称号と鏡百枚を授けたと書かれている。 出土した三角縁神獣鏡には、「景初3年」の銘が、刻まれている。 魏の景初3年は、239年。 卑弥呼が魏に朝貢したのは239年だ。 (「卑弥呼のふみくる魏の国へ」は誰もが覚える年号だ) 中国の正史の記述と、現物の一致。 こんな麗しい歴史的証明があろうか。 誰もが、この麗しき一致に感動する。 ところが、日本で出土した三角縁神獣鏡は、中国伝来か、日本で作ったコピーなのか、という論争があるのだ。 中国からもたらされたものとする伝世説と、中国製を日本でコピーしたものとする同笵鏡説とが、大論争になっているのだ。 何故なのか? 三角縁神獣鏡が、次々と出土したのだ。 それは、卑弥呼が賜ったという百枚というレベルを遥かに超えているのだ。 「鹿男あおによし」では、奈良県の黒塚古墳で33枚の三角縁神獣鏡が出土する場面が描かれている。 出土したのは1997年。 更に論争に拍車をかけたのが、「景初4年」という魏の国で存在しない銘の刻まれた鏡が発見されたことだ。 「景初4年」銘のある鏡の発見は、三角縁神獣鏡伝世説(中国からもたらされた)を退け、同笵鏡説(日本でのコピー)を確定させた筈だった。 だが、本書によって、それが確定ではなかったことを知った。 卑弥呼が使者を送った239年12月は、景初3年末。 240年1月は、景初4年1月だが、景初4年は一ヶ月で元号が変わり、景初は終焉する。 「景初4年」の銘の鏡は、その前年には準備されていたと考えると、「景初4年」銘の鏡が日本で出土したのも不思議はないというのだ。 こうして、論争は続き、古代史のロマンは続く。
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