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森へようこそ ピュアフル文庫
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森へようこそ ピュアフル文庫

風野潮【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ジャイブ/ジャイブ
発売年月日 2006/11/18
JAN 9784861763564

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商品レビュー

3.4

7件のお客様レビュー

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2024/10/04

これも初読は小学生の時。実際はカラフル文庫という挿絵の入った本だったけど。 離婚して会っていなかった父の元に預けられることになった美森。そこで出会ったのは、存在を知らなかった双子の弟。しかも植物の声が聞こえる。家族と学校での人間関係に植物関係が加わる日常生活のお話。 これ読ん...

これも初読は小学生の時。実際はカラフル文庫という挿絵の入った本だったけど。 離婚して会っていなかった父の元に預けられることになった美森。そこで出会ったのは、存在を知らなかった双子の弟。しかも植物の声が聞こえる。家族と学校での人間関係に植物関係が加わる日常生活のお話。 これ読んで、樹木医になりたいと思っていた時期もあったなあ。100均でサボテンとかパキラとか買ったりして。ちなみに私のお気に入りはガジュマルでした。 2022.11.30再読

Posted by ブクログ

2018/02/11

物語のリアリティとは何をもって言うことなのだろうか。ここでは植物の声を聞いたり植物と同調するという超常現象じみたことが出てきます。しかしそれをもってリアリティがないというのは違うと思うのです。これはそういうものそういうお話として設定を受け容れたあと、そのことによる登場人物の感情や...

物語のリアリティとは何をもって言うことなのだろうか。ここでは植物の声を聞いたり植物と同調するという超常現象じみたことが出てきます。しかしそれをもってリアリティがないというのは違うと思うのです。これはそういうものそういうお話として設定を受け容れたあと、そのことによる登場人物の感情や行動に納得し得るかどうか。そこが物語に於けるリアリティなのではないでしょうか。 ずっと離ればなれにいた双子の弟に、植物の声が聞こえるという変わった能力があるということ。そのためにクラスの子らと馴染めず不登校となっていること。それに対して美森ははじめ変だと思い、後に瑞穂に共感していく。その感情の移り変わりは実にリアリティがあったのです。だからこそ読者も美森や瑞穂に感情移入していけるのでしょう。 そして登場する大人がみな子どもに対して正直なのですね。正直過ぎて自分の弱さも自分勝手さも見せてしまうので、子ども側からすれば大変なのですが。その描写もこの物語を支えるものともなるのでしょう。 弱いものや自分たちと異なるものを排除し攻撃するということ。そのこともさらりと書かれているため、怖さを感じさせます。問題から目を背けた担任の先生はその行ないを悔いますが、実際にいじめていた子らはそれに対して罪悪感は持っていないように見える書かれ方にも怖さが募ります。それでいながらいじめられていた側が自らの強さによって前に進むことで、一旦物語は幕を閉じます。さて、その後クラスはどうなるのだろう、と気になったのですが、この物語の主題は家族の再生。クラスの再生はまた別のお話となるのかも知れません。 全体の流れからは心温まる物語なのでしょうが、そんな登場人物たちの感情のリアリティに怖さをも感じた作品でした。

Posted by ブクログ

2016/02/11

主人公の美森は、突然母と離婚していた父親と双子の弟瑞穂と暮らすことになる。瑞穂は植物と会話できるらしい…!そんな美森と瑞穂の物語。植物と会話できるなんて素敵!と思って最初は読んだけれど、改めて再読してみると、結構重いいじめとか、母親との関係とかがちゃんと描かれていて、考えてしまう...

主人公の美森は、突然母と離婚していた父親と双子の弟瑞穂と暮らすことになる。瑞穂は植物と会話できるらしい…!そんな美森と瑞穂の物語。植物と会話できるなんて素敵!と思って最初は読んだけれど、改めて再読してみると、結構重いいじめとか、母親との関係とかがちゃんと描かれていて、考えてしまう作品。そしてとてもあたたかいお話。

Posted by ブクログ

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