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ヒバクシャになったイラク帰還兵 劣化ウラン弾の被害を告発する
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大月書店/大月書店 |
発売年月日 | 2006/08/04 |
JAN | 9784272210909 |
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ヒバクシャになったイラク帰還兵
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
本書の前半は、イラクで被爆したアメリカ兵のレポートで、ジェラルド・マシュー氏の体験が綴られている。後半は、「劣化ウラン弾被害を告発する」というテーマで日本の弁護士や医師など四人がそれぞれ書いている。その中で田保寿一さんのレポートに触れておく。 バグダットの30kmほど南にツワイ...
本書の前半は、イラクで被爆したアメリカ兵のレポートで、ジェラルド・マシュー氏の体験が綴られている。後半は、「劣化ウラン弾被害を告発する」というテーマで日本の弁護士や医師など四人がそれぞれ書いている。その中で田保寿一さんのレポートに触れておく。 バグダットの30kmほど南にツワイサという町がある。60年代に、ソ連から小型の研究用原子炉を購入し、ツワイサに設置した。放射性物質を使って植物の種の改良実験などの研究が行われた。 70年代にはフランスから最新鋭の原子炉を購入し、プルトニウムを生産して原子爆弾を作ろうとしていたらしいが、81年6月にイスラエルからの空爆で破壊された。 それで、80年代後半には残ったソ連製の原子炉で原子爆弾を作ろうとしたが、フル稼働の連続運転をしたため、工場全体が放射能に汚染され、結局、原子爆弾の製造には失敗をした。その時の工場の従業員たちに、手足に異常のある子どもが次々と生まれたらしい。 そして91年の湾岸戦争でソ連製の原子炉も破壊され、翌年には医療・工業用の工場になった。しかし、核の研究が中止されたツワイサには、濃縮ウランが無造作に放置されていたらしい。また破壊された原子炉から放射能が絶えず洩れていたという。当然、放射能の被害を受けた子どもたちがたくさんいたが、フセイン政権を恐れて、誰にも語ることがなかったらしい。 またイラク戦争直後には、住民たちが施設から廃棄物を運び出し、業者に売り飛ばしたり、家の建材として使用したらしい。さらに悲惨な事態が引き起こる。住民たちは水を入れる容器が欲しかったので、濃縮ウラン(イエローケーキ)が入っていたタンクをたくさん持ち出したのだ。中身はチグリス川に捨てたという。 そして戦争後、手のない子ども、足のない子ども、頭がふたつの子ども、頭のない子どもなど、奇形児が生まれる数が増えているらしい。ツワイサの下流のバスラでも同じような子どもが生まれているという。 このように、イラクは劣化ウラン弾以外の原因によっても広範囲に放射能汚染が引き起こされている可能性が大きい。 前半の内容に戻るが、本書で取り上げられているもう一人の兵士はサワマに駐留していた。だから、自衛隊の人たちも被爆している可能性が高いと思われる。たぶん緘口令が布かれているのだろう。そんなニュースは全然流れてこないが、それも時間の問題だろうか。いや、民主党は原発を推進しているので、必死になって隠すのだろうか・・・。
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戦争は最大の環境破壊であり、環境汚染だ。その言葉が身にしみる。イラクに行った米兵、自衛隊、そして何よりイラクに住む人たちが放射能にさらされている。...じゃぁ自分に何ができるのか?世の中には知らないことが多すぎる。
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