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白いおうむの森 童話集 偕成社文庫3261
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 偕成社 |
発売年月日 | 2006/08/01 |
JAN | 9784036526109 |
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白いおうむの森
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商品レビュー
4.6
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『きつねの窓』を初めて読んだのは、小学校の教科書で。その幻想的な話にすっかり引き込まれてしまい、書店でも本を買ってしまった。 久しぶりに安房直子さんの世界に浸りたいと思い、図書館で借りてきました。 『雪窓』…幼い娘を亡くしたおでん屋台のおやじさんが、ある日、成長した自分の娘のような客が忘れていった片方の手袋を持ち、再会できるかもと、山を越え…。 『白いおうむの森』…宝石屋にいる白いおうむに自分が生まれる前に亡くなった姉の名を教えて…。 『鶴の家』…禁猟になっている丹頂鶴を誤って撃ち殺した男性。結婚したある夜、訪ねてきた丹頂鶴を思わせるような女性がお祝いに置いていったのは青い大きな皿。それに盛り付けると何でも美味しくなるが、家族がひとり、二人と亡くなるとそこに鶴の模様が現れて…。 『野ばらの帽子』…山の別荘に家庭教師として招かれた男性は、家へ行く途中別荘を見つけられず、先を歩く女の子に聞こうと声をかけるが逃げられてしまい、追いかけるうちに…。 『てまり』…お姫様には決められた遊び相手の子どもがいたが、はしかで来られず泣いているところ、鈴が中に入った綺麗な手まりをもった女の子が庭に入り込んできて、歌を歌いながら手まりをついた後、たもとに入れて除くとそこには不思議な世界が…。 『ながい灰色のスカート』…川に流されたかも知れない弟を探すうちに、大きな長い灰色のスカートをはいた人に出会い、スカートのひだの間から弟の声が聞こえてきて…。 『野の音』…服のボタン穴から不思議な音が聞こえてくるため、ボタン穴かがりを教えてもらいにその洋服店で洋裁師として働かせてもらいに訪ねて行く少女。それっきり帰ってくることなく、不審に思った兄が、妹を探しに洋裁店に働きに行くのですが…。 どの話も、幻想的で、ドキドキして、少しサワッとするような怖さも感じたり。そのような二つが表裏一体のお話で、これぞ、安房直子作品!というものでした。 お話を「書く」というより「描く」と表現する方がふさわしいと思える、情景が目の前に広がるお話ばかりでした。 想像力の翼が広がって、どこにでも行けると、そう感じました。
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蜂飼耳さんの解説が、素敵だったので抜粋します。 遠くの人を思うこと これら7つのそれぞれの物語には、共通することがあります。それは、どの物語も、離れた場所にある相手、簡単には会うことができない相手を思う、かなしみとよろこびをたっぷりとふくんでいるということです。 この童話...
蜂飼耳さんの解説が、素敵だったので抜粋します。 遠くの人を思うこと これら7つのそれぞれの物語には、共通することがあります。それは、どの物語も、離れた場所にある相手、簡単には会うことができない相手を思う、かなしみとよろこびをたっぷりとふくんでいるということです。 この童話集を読むと、作者はどうしてこんなふうに、会えない距離というものにこだわって書きつづったのだろうか、と思います。会えないことは、くるしく、さびしい気持ちばかりを、波のように送りつづけます。とくに、死にへだてられた別れの場合、受け入れることのほか、どうしようもありません。 けれど、こんなふうにもいえるのではないでしょうか。 人間には、死をも超える想像力がそなわっているのだ、と。物理的にはなにもできなくても、心の奥でしずかに相手を思い描くことならできます。ニ度と目の前にあらわれることがないとわかっている相手のことも、いくらでも思い描けます。胸のなかで慈しみ大切にすることならできます。 そして、そういう心の動きが、今度は生きている人間どうしのあいだでお互いに思いやるという心の動きを生んでいくのです。これらの童話を通して、作者が考えたこと、いいたかったことは、じつは、別れのかなしみや会えないくるしみではなく、それでも生きていく前向きな気持ちや想像する力の強さなのではないかと思います。かなしみやせつなさを描いた物語が読者の心へ運んでくるのは、生の芯をゆさぶる根源的な力です。 読者の心の底にねむっている感情を、掘り起こすような、鋭さにも満ちています。安房直子が心をこめて描いた物語は、いまなお読まれるたびに、新しくよみがえります。 7つの物語 雪窓 白いおうむの森 鶴の家 野ばらの帽子 てまり ながい灰色のスカート 野の音
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切なくて物悲しいストーリーと安房直子さんの優しい語りが混じり合いふわふわと不思議な世界へと連れてってくれた。
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