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鴎外の「舞姫」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 角川ソフィア文庫
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鴎外の「舞姫」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 角川ソフィア文庫

角川書店【編】

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鴎外の「舞姫」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 角川ソフィア文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川学芸出版/角川書店
発売年月日 2006/04/24
JAN 9784043574148

鴎外の「舞姫」

¥495

商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2024/03/11

遥か昔に教科書で文語体である『舞姫』を読んだがその時は言い回しが難しい上に悲惨なオチだと思っていた。本書は現代語訳と補足する様に当時が伺える解説がついた事で分かりやすかった。格調高い文章が抜けて意味が分かると豊太郎の他責型ゲス野郎ぶりが浮き彫りになるがコレもまた人間。外国人が現地...

遥か昔に教科書で文語体である『舞姫』を読んだがその時は言い回しが難しい上に悲惨なオチだと思っていた。本書は現代語訳と補足する様に当時が伺える解説がついた事で分かりやすかった。格調高い文章が抜けて意味が分かると豊太郎の他責型ゲス野郎ぶりが浮き彫りになるがコレもまた人間。外国人が現地人にその国の言葉で教えるとか頭脳明晰である事は確かである。 実際のエリスのモデルになった人は鴎外を追ってきたというからこんなタマでは無いし鴎外自身も書簡を大切にしていたらしい。敢えて悲劇性を強調する事で思い出を鮮烈なものにしたかったのかは不明だがこのオチに現代を生きる女性の方々はどう思われるのか気になるところである。

Posted by ブクログ

2024/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あぁ~そういえばこういう話だった~…授業でやった気がする~と思いながら読んだ。背景なんかも考慮した訳はわかりやすかったけれど、本来とは少し違った意味にもなったりしてるんだろうなぁ~と思ったり。しかしエリス発狂エンドは今思うと割とキツイな…

Posted by ブクログ

2010/12/21

(2010.12.17読了)(2010.12.11購入) 「鴎外の恋人」を読んだので昔読んだ「舞姫」を読みなおそうと思ったけれど、原文では、意味を十分読みとる自信がないので、どうしようかと思っていたところ本屋で、この本を見つけたので、購入してきて読みました。 わかりやすく意味を噛...

(2010.12.17読了)(2010.12.11購入) 「鴎外の恋人」を読んだので昔読んだ「舞姫」を読みなおそうと思ったけれど、原文では、意味を十分読みとる自信がないので、どうしようかと思っていたところ本屋で、この本を見つけたので、購入してきて読みました。 わかりやすく意味を噛み砕いて、必要なら説明を追加しながらの現代文と、原文と、さらに解説まで付いています。解説は、主人公にかなりきつい書き方をしているので、ちょっと行き過ぎの面があるような気がします。(読んでいる僕が責められているような感があります。) 原文だけを味わいたければ、太字の部分だけを読めはいいので、色んな読み方が出来ると思います。原文の漢字には、すべて振り仮名が振ってあるので、読めない漢字に悩むこともありません。何と良い時代が来たのでしょう。 「鴎外の恋人」で謎ときの材料に使われたモノグラムのカラー写真が、最初の頁に入れてあります。 ただし、森林太郎のM.Rとエリーゼ・ワイゲルトのE.Wを組み合わせた模様と説明に書いてあるので、鴎外の恋人が日本にやってきた時期の新聞に掲載された客船の乗客名簿で明らかになった情報までしか反映されていないことがわかります。 ●エリスの亡くなった父は、仕立物師(76頁) (通釈文)「私はあっけにとられたまま、しばらくドアの前に立っていた。ふとランプの光に透かしてドアを見ると、エルンスト=ワイゲルトと氏名を漆で書いて、その下に仕立物師と家業を添え書きしてある。これが亡くなったという、少女の父の名に違いない。」 (原文)「余は暫し茫然として立ちたりしが、ふと油燈(ランプ)の光に透かして戸を見れば、エルンスト・ワイゲルトと漆もて書き、下に仕立物師と注したり。これ過ぎぬといふ少女が父の名なるべし。」 ●若さの無分別?(131頁) (通釈文)「あの娘との関係は、どれほど彼女の思いが純真であったとしても、また離れがたい仲になっていたとしても、君の人格や才能を理解した上での恋ではない。若い男女によくある、なんの分別もなく本能に駆られて生じた仲にすぎない。だから、きっぱりと別れたまえ。」 (原文)「かの少女との関係は、よしや彼に誠ありとも、よしや情交は深くなりぬとも、人材を知りての恋にあらず、慣習といふ一種の惰性より生じたる交はりなり。意を決して絶てと。」 ●エリスと別れて日本に帰る(169頁) (通釈文)「私はまるで鉄面皮のような恥知らずの人間だが、家に帰ってエリスにどう話したらいいのだろうか。罪悪感に打ちのめされて、ホテルを出た時の心の乱れは、たとえようもなかった。道の東西もわからなくなるほど平常心を失い、思いに沈んで、ふらふらとさ迷った。」 (原文)「黒がねの額はありとも、帰りてエリスに何とか言はん。「ホテル」をい出し時の我が心の錯乱は、譬へんに物なかりき。余は道の東西をも分かず、思ひに沈みて行くほどに」 (2010年12月23日・記)

Posted by ブクログ

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