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ロベルトは今夜 河出文庫
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ロベルトは今夜 河出文庫

ピエールクロソウスキー【著】, 若林真【訳】

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ロベルトは今夜 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社/河出書房新社
発売年月日 2006/05/20
JAN 9784309462684

ロベルトは今夜

¥825

商品レビュー

3.7

4件のお客様レビュー

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2021/08/07

こ難しいけれど、エロチックな、味わいのある作品。  わたしは無宗教だが神はあると思っている。けれども真剣に考えたことがない。つまり考えたこともないことは未知。知りたい。  しかし神を信じるか、信じないかを試すのに、変態(どうしたってそうみえる)夫が妻に誰彼かまわず不倫をさせる...

こ難しいけれど、エロチックな、味わいのある作品。  わたしは無宗教だが神はあると思っている。けれども真剣に考えたことがない。つまり考えたこともないことは未知。知りたい。  しかし神を信じるか、信じないかを試すのに、変態(どうしたってそうみえる)夫が妻に誰彼かまわず不倫をさせるとなぜわかるのか、変な理屈だ。しかも夫は神学の大学教授である。  読んでいるうちに、めまいがしてきたのは膨大な哲学的論であるけれども、そのめまいのうちには春本と見間違うほどの いきなりそこ(エロチズム)へいくのか!という強烈な変態の様相。  その変態老人(といっても60歳、しかし昔は…)が30歳妻の不倫状況を妄想したり、演出したりするのが微にいり細にいり書いてあること、あること!  作者自身の挿絵が数枚あるが、エロというより下手グロで、なおさら輪をかけて妖しくておかしな気分になる。  でも、それに目を奪われてはいては理解できない。悪魔の誘惑という図式ならまだわかるがそういう簡単なものではない。そんなのは映画で観たことある。尼僧に悪魔が付くとか。  そうではなくて人間が人間を試すとこうなる。とくに変な趣味のひとが。  だが、この妻は賢かった。だって最初から神を信じていなくてだまされた振りして楽しんでいて、しかも…(ネタバレになるのでやめる)  つまり、わたしもすこしは西欧の神学についておもしろく読んで解かったかなーと言う気分。まあ、そんな簡単にわかるものではないだろうけど。  解説を読むともっと違う読み方が示してある。いろいろ解釈・議論がある作品ということだ。 

Posted by ブクログ

2019/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

河出文庫の在庫僅少フェアで購入。 いや〜、久しぶりに変な本を読んだww 嬉しいww 途中、何度かツッコミたくてしょうがなくなったが、真顔で読み通せたので良かった。挿絵の、味のある画風がまた良い。

Posted by ブクログ

2014/11/09

哀れなオクターブよ、そして欲望に忠実なるロベルトよ。 猫町倶楽部のUGイベント第3回に参加してきました。 UGだから官能小説かなって思ってたんですが、哲学に近かったですね。 オクターブはロベルトの無神論にはがゆく、色んな男をロベルトに近づけることで、 彼女をキリスト教的な考え...

哀れなオクターブよ、そして欲望に忠実なるロベルトよ。 猫町倶楽部のUGイベント第3回に参加してきました。 UGだから官能小説かなって思ってたんですが、哲学に近かったですね。 オクターブはロベルトの無神論にはがゆく、色んな男をロベルトに近づけることで、 彼女をキリスト教的な考えに改めるようにあの手この手を使っていましたが、 結局は一番躍らせられていたのは、当のオクターブですね。 精神と肉体は別々なのか?この問いにあなたはどう答えますか? 久々の読書会でああでもない、こうでもないって言い合えたのはよかったな。

Posted by ブクログ

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