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儒教と近代国家 「人倫」の日本、「道徳」の韓国 講談社選書メチエ366
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2006/07/12 |
| JAN | 9784062583664 |

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儒教と近代国家
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響き合う個と公:儒教的理想が描く国家の肖像 人と人との関係性は、単なる点と線の結びつきではない。かつて儒教が説いた国家形成の根底には、人間関係の純粋な理想があり、その理想をもとに壮大な理念の体系が築かれていた。ここで語られる道徳の価値とは、いわば「理想国家への渇望」そのものであ...
響き合う個と公:儒教的理想が描く国家の肖像 人と人との関係性は、単なる点と線の結びつきではない。かつて儒教が説いた国家形成の根底には、人間関係の純粋な理想があり、その理想をもとに壮大な理念の体系が築かれていた。ここで語られる道徳の価値とは、いわば「理想国家への渇望」そのものである。 その世界観の中心にあるのは、人が人を思い、優しくあること。そして人のために尽力しつつ、同時に自らの内面を豊かに充足させていくという、個と公の調和である。 儒教には一見、厳格で禁欲的な側面がある。しかし、その禁欲の本質は抑圧ではない。自分を律し、己を高めるプロセスがあるからこそ、人は初めて自分を真に大切にでき、ひいては他者を慈しむ余裕を持てるのだ。自分がどう振る舞い、いかに精神を高めていくか。この「個」の修養こそが、ひいては国家という大きな共同体を支える柱となる。 国家を形作るには、揺るぎない理念が欠かせない。「この国は何のために存在するのか」「人々は何を共有し、どこへ向かうのか」という問いに対し、全員が共通の理解を持つこと。その合意こそが、国家の礎となる。 共同体としての国家は、単なる言葉の羅列で成り立つものではない。その土地の風土を守り、共通の目的を果たすための「器」である。私たちはその理念のもとで共に生活し、助け合い、高め合う。 個人の内なる道徳が、隣人への愛となり、やがて国家の理想へと昇華される。私たちが共に歩む理由は、単なる生存のためではなく、より高潔な自分たちに出会うためなのだ。
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日本と韓国の近代国家成立期における儒学思想の比較。日本が伊藤仁斎に代表されるような脱朱子学的な儒学を核にして、天皇との人倫的つながりを強調する国民国家を形成していったのに対し、李氏朝鮮では朱子学(韓国では性理学と言われることの方が多い)の枠組みで理と気(”理想と現実”と言ってしま...
日本と韓国の近代国家成立期における儒学思想の比較。日本が伊藤仁斎に代表されるような脱朱子学的な儒学を核にして、天皇との人倫的つながりを強調する国民国家を形成していったのに対し、李氏朝鮮では朱子学(韓国では性理学と言われることの方が多い)の枠組みで理と気(”理想と現実”と言ってしまっては乱暴すぎるが…)の議論が展開しつつも、旧来の「理」が先行した滅満興漢的な中華思想を持つグループを崩しきれなかった。それをようやく乗り越え、新たな「理」を核に韓国を国民(民族)国家に育てようとしたのが朴正煕だったのではないか。と、そんなような内容だった気がする。
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無理に日韓比較をしなくてもよかったのではないかと思われた。ただ、特に韓国については高麗末期の朱子学受容から、朝鮮後期の開化思想まで駆け足で非常に上手くまとめられていて有用です。個人的に面白いと思ったところが、韓国の近代国家の樹立について。朝鮮末期以来の至上命題だった朝鮮人民自身の...
無理に日韓比較をしなくてもよかったのではないかと思われた。ただ、特に韓国については高麗末期の朱子学受容から、朝鮮後期の開化思想まで駆け足で非常に上手くまとめられていて有用です。個人的に面白いと思ったところが、韓国の近代国家の樹立について。朝鮮末期以来の至上命題だった朝鮮人民自身の手による朝鮮の近代国家化は、植民地支配と朝鮮の内部的要因により頓挫せざるを得なかったけれど、著者は思想史の観点から近代国家の成立を63年の第三共和国成立以降とし、大統領に権力を集中させた悪名高い72年の維新憲法を再評価していて、最後の方に付け足しの感じで簡単に説明しているけれど、一番気になったところでした。あと日本のところで伊藤仁斎の人倫論(著者は仁斎の専門家らしい)を日本の近世儒教を語る上ですごく重要視しているがそうだったんだっけ。宿題。
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