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同じうたをうたい続けて

神沢利子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晶文社/晶文社
発売年月日 2006/06/15
JAN 9784794966940

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商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/11/06

2024.11.6市立図書館 今年百歳をむかえられた児童文学界最長老が80を超えた頃にまとめた創作(1973年から1981年までに発表された小品)とエッセイ(新聞や雑誌に掲載されたものから書き下ろし、補筆まで)。 このところの訃報続きで、亡くなってから読むのでは遅い、という気持ち...

2024.11.6市立図書館 今年百歳をむかえられた児童文学界最長老が80を超えた頃にまとめた創作(1973年から1981年までに発表された小品)とエッセイ(新聞や雑誌に掲載されたものから書き下ろし、補筆まで)。 このところの訃報続きで、亡くなってから読むのでは遅い、という気持ちで手を伸ばした。 巻末をみると、同じ晶文社から神沢利子「おばあさんになるなんて」他、岩瀬成子、鶴見和子、鶴見俊輔らのエッセイ集の紹介が興味深く、いずれ手にとってみたいと思っている。

Posted by ブクログ

2023/02/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大好きだった、『ちびっこカムのぼうけん』や『くまの子ウーフ』の作者がどんな人生を送ってきたのか、これまで考えたことがありませんでした。初めてその一端に触れたのが「流れのほとり』でしたが、それは女学校へ入学するまでの生活でした。 この本は2006年、80歳の時に出版されたもので、これまでのエッセイや、未発表の小説、「母の友」で連載されたイラストと詩などが収められています。 エッセイなので、自伝的なことは断片的にしか語られていませんが、戦争の前日に結婚し、徴兵、戦後は自分と夫の病気、義姉、母親の介護、死別。父と母、兄妹のこと。大人になってからの神沢さんの人生に、明るい光はあまり差していなかったように感じられます。このなかから、あの物語が生まれていたのだと知り、ショックを受けました。でも、だからこそあの力強い文章が書けたのかとも思うのです。 神沢さんは私たちに明るく、確かな言葉で語りかけてくれます。病気がちであったから文学に親しみ、貧乏のどん底だったから夢を描き、文学でお金を稼ぐことができた。母には反発もしたけれど、ようやく今、受け入れることができた、人に助けてもらったことで、私は生き延びてきた、感謝しかないと。 80歳現在の書き下ろしの言葉は、過去を振り返っても、未来への子供達へも、なんと優しい、けれども的確な文章でしょうか。忘れたくない金言が、鉱脈の中からあちこちに光っています。 日本の児童文学を作ってきた作家たちが高齢になり、または亡くなると、絵本はともかく、作者の言葉を記録した本が、本屋さんの棚から姿をなくしていくことは残念です。真実を語る名手の文章を、このまま埋もれさせてしまうのはもったいない。 神沢さんは、2023年現在、99歳でいらっしゃいます。人は皆年老いていくものですが、神沢さんの言葉のように歳を重ねていけたら・・・。

Posted by ブクログ

2012/10/23

鎌倉文学館で開催されていた、『神沢利子の世界』展を見て手にとった本。 「いまはただ、わたしのかくもの かいたものが、こどもたちのいのちの火に風を送る、鍛冶屋のふいごの役をつとめるものでありたいとねがっている」素敵な言葉だ。

Posted by ブクログ

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