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魔術師のたいこ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 春風社/春風社 |
発売年月日 | 2006/06/06 |
JAN | 9784861100758 |
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魔術師のたいこ
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「影のない四十日間」の解説で見かけて。 何とも言えない滑らかな美しい日本語。 作者の文章力なのか、翻訳が上手いのか、 たぶん両方なのだろうが、 ラップランドに生きるサーミ人の民話、という題材以前に、 その美しさに圧倒された。 難しい言葉はなく、一つの文は短く、 音読したくなるような美しさ。 単純なものほど美しいとはよく言うが、 それは決して容易なことではない。 青い胸のコマドリがラップランドに極夜と白夜をもたらしたお話、 オーロラのはじまりである娘の嫁入り話、 地の精と結婚した男の話と、 物語も短くシンプルだが、 自然の不思議、魔法と「人」が当たり前のように密接な世界が とても味わい深い。 さらに、「影のない四十日間」という、 現代のラップランドを舞台にしたミステリーの中で、 たいこやコタ、風の帽子を読んで知っていたので、 答え合わせのような、化石発掘のような、聖地巡礼のような楽しさもあった。 そして、装画がとてもかわいらしい。
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児童書では、ないと思う。 ラップランド(フィンランド)に伝わる神話 という感じかな。 お話も素敵だけど、 装丁が、好みだな~(*^_^*)
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極北の地の夏の短さを埋め合わせるかのように、豊かな色彩と温かみに満ちた民話の数々。 意に染まぬ求婚者同士が争った後に、晴れて意中の初恋の人と結ばれてめでたし、めでたし、となるかと思いきや、もうひとひねりある「オーロラのはじまり」 思うに任せない人生を、それでもたくましく生きて幸...
極北の地の夏の短さを埋め合わせるかのように、豊かな色彩と温かみに満ちた民話の数々。 意に染まぬ求婚者同士が争った後に、晴れて意中の初恋の人と結ばれてめでたし、めでたし、となるかと思いきや、もうひとひねりある「オーロラのはじまり」 思うに任せない人生を、それでもたくましく生きて幸せをつかむ娘の姿には、厳しい自然を相手に暮らす人々の思いが重ねられているのだろうか。 そうした環境のなかにあって、生活者として有能である人々だけが祝福されるのではないことを、心がヨイク(歌)でいっぱいの少年が、風となって歌を運ぶ話「山の風」が教えてくれるよう。 ヌンヌンヌー ヌンヌンヌー というヨイクの柔らかな響きが、心に残る。
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