月に行こうか、火星に行くか

五代富文【著】

• 販売会社／発売会社: 丸善/丸善
• 発売年月日: 2006/07/15
• JAN: 9784621077382

商品レビュー

2012/06/28

　宇宙旅行には、夢があると思う。巨額の費用から、国家的取り組みが必要とされてきた宇宙開発が、とうとう民間でも行える段階になってきたのかと思い本書を読んでみたが、現実はまだまだそう簡単ではないということが、よくわかった。
　本書の内容の大部分は、宇宙開発の簡単な歴史と現状の概略。入門書としてはこんなものかとも思えたが、誰もが宇宙旅行ができる時代の到来への具体性は、全く見えては来ない。
　アメリカとソ連の競争の歴史は、それなりに面白かったが、今後についての考察があまりなく、ちょっと物足りない。
　また、現在宇宙開発に邁進している「中国」の宇宙政策などへの言及もない点も不満を感じた。
　「宇宙旅行」には、少年の頃から夢を感じている人々が多いと思う。単なる宇宙開発の歴史の紹介のみではなく、もっと切れ味の鋭い考察を期待したい。本書はちょっと物足りないと感じた。

2007/02/02

米ソの宇宙開発競争の歴史を中心に日本の宇宙開発にも詳しく触れていて楽しんで読めました。
また、日本が頑張っている現状が分かり嬉しく感じました。
なにせ、日本が宇宙に探査機を色々送り出している事が意外でしたし、火星にまで果敢に挑んでいたとは知りませんでした。
中国が有人ロケットを成功させたニュースを見た時は、日本は宇宙開発分野で中国に負けたと思いましたが、実際は日本はアメリカ、ロシアに次いでの経験大国であり、無人では有りますが、今後必要となる遠隔操作による高度な技術は素晴らしい物がある事が解かりました。
この書籍自体は内容が楽しい上に読み易く（カタカナが多いこの手の書物では内容が良くて読み易いは両立しにくいです）くどい繰り返しも無く、読み終わった後の充実感もありました。

早く宇宙旅行が一般的になり私達でも行ける様に頑張って技術革新して欲しいと思いました。