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ニヒリズムの宰相 小泉純一郎論 PHP新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHP研究所/ |
発売年月日 | 2006/06/17 |
JAN | 9784569652672 |
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ニヒリズムの宰相 小泉純一郎論
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商品レビュー
3.5
11件のお客様レビュー
小泉純一郎を軽く見よう、軽く見たいというのが前提にあったのではないかという感じで何か軽い。また著者は「説得せず、調整せず、妥協せず」の三無政治と談じているが、経済運営にしても郵政民営化にしても実際には入念な調整が行われているし、郵政解散後の総選挙時も説得が行われている。また今読み...
小泉純一郎を軽く見よう、軽く見たいというのが前提にあったのではないかという感じで何か軽い。また著者は「説得せず、調整せず、妥協せず」の三無政治と談じているが、経済運営にしても郵政民営化にしても実際には入念な調整が行われているし、郵政解散後の総選挙時も説得が行われている。また今読み返しても、序章の「三つのタブーが無くなった」にあるように憲法、靖国、天皇がタブーでなくなっていたならば、マスコミの安倍内閣叩きも(あったにせよ)違ったんじゃないだろうか。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「お前は海外の政治家の本ばかり、読むねんな?」というクエスチョンにお答えします。「いいえ、日本の政治家の本も好きです」という訳で、大野が尊敬するぽっちゃ同士の御厨貴先生の「ニヒリズムの宰相 小泉純一郎論」という著書を今回読了したのでレビューします。 御厨先生は、なぜ小泉元首相を「ニヒリズム」と呼ぶかの理由は、彼が「説得せず、調整せず、妥協せず」の「三無主義」でニヒリズムそのものだったと喝破します。 まず、小泉さんの靖国参拝は最初の年が8月13日、2回目が春季例大祭の始まる前、3回目が1月14日、その次が1月1日だった。 これを先生の解説によると、「思想や信条の一貫性が全然ないにもかかわらず、行くという姿勢だけは頑固に貫いている(中略)これは憲法を引き合いに出して「心の自由」という一言で押し切っている」というのだ。 また彼は、例えば未知の憲法改正や女帝の問題についても、はっきりとした見識や主張や思想があるわけではない。全体を見ながら、「まあこれでいいんじゃないの」という程度で話の事を運んでいると思うそうだ。 これは、日本政治史の中で稀な事だそうだ。自分が確信をもてないその手の話には基本的に口をつぐんで黙っているのが普通だったそう。ところが小泉という人は平気で口にする。彼は今までにはいなかったタイプの総理大臣であり、これを考慮するのが宰相・小泉を考えるにあたって大事な事だそうです。 また、彼は「自民党をぶっ壊す」と唱えて総理になったが、この過程でも彼の個性が出ていたとのことであった。 彼が総理を争った有力候補は故橋本龍太郎氏。経世会(元田中派)で数の優位は歴然としていた。しかし、地方票が小泉を総理の座に押し上げたのだ。つまり世論が彼に味方をしたのだ。 これに当たって、小泉さんが利用したのは「党外の力」それは「国民の力」であり、「マスコミの力」だったのだ。小泉さんは、マスコミの世論調査をよく引用し、これに上手く合わせる形で政策運営をやっていくことに傑出した能力を持っていたという。 次に、野党との対峙法。選挙で民主党の岡田さんが、自分にも政権を担う力があることを盛んに表明したので、小泉さんに「それなら実績があるのか」と言われた。岡田さんは「ああ、本当はありません」というような顔をしていた。御厨先生は、むしろ平然と「その実績を作るためにこれだけやっているのだ」と言えばよかった、と述懐する。 話は少しずれるが、御厨先生が海外の若手の政治学者と懇談する時、よくヨーロッパでは「大統領化現象」が起きているという。これは小泉さんのようなカリスマを持つ政治家が政治を担う、というものであり最終的には全てを国民投票で決定するという、議会を軽視するものだとする。 このように小泉さんに、カリスマ性が身についた原因として、首相就任前に2回総裁選で敗北しているという事実がある。彼は「当選するわけはないのに立候補する」と奇人変人扱いされる。その体験を通じて、総理になるコツを得る。例えば政策については、他人と少し異なったスタンスで行く必要がある、といったところだ。 政治家やマスコミも小泉さんが総理になったときのパラダイムシフトに気が付かなかったという。その当時の新聞は橋本圧勝を予想していた。 そのパラダイムシフトを通じて、奪取した総理大臣職であったから、従来のように党の力にはお世話にならない。例えば竹中平蔵さんを重用して、経済財政諮問会議をうまく活用して構造改革を推進した。 また、彼はとてもツイていた。人気者の田中真紀子さんを(外務大臣)から切ったのは英断だったが、そのせいで支持率は落ちなかった。 総括として、小泉純一郎は「小泉劇場」をもってして、自分の培ってきたカンを頼りにして、国民世論を味方につけた。日本国民も今まではいなかったタイプの政治家に良くも悪くも酔いしれてしまったのである。 彼の真の評価は後世の歴史家のタスクになることだろう。ふ~さすが御厨先生。眠気がいっぺんで飛びました。
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内容的に取り立ててレビューする内容はなかった。ニヒリズムとは、虚無主義(きょむしゅぎ、英: Nihilism / 独: Nihilismus)ともいい、この世界、特に過去および現在における人間の存在には意義、目的、理解できるような真理、本質的な価値などがないと主張する哲学的な立場...
内容的に取り立ててレビューする内容はなかった。ニヒリズムとは、虚無主義(きょむしゅぎ、英: Nihilism / 独: Nihilismus)ともいい、この世界、特に過去および現在における人間の存在には意義、目的、理解できるような真理、本質的な価値などがないと主張する哲学的な立場である。名称はラテン語の Nihil (無)に由来する。
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