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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社/中央公論新社 |
発売年月日 | 2006/07/10 |
JAN | 9784120037511 |
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
保坂氏の基調講演まで読了。戦争責任を各分野から多角的に論じていて勉強になった。 保坂氏の基調講演で、日本人が太平洋戦争を呼ぶ「呼称」は複数あるとした部分。大東亜戦争とか、十五年戦争とか、陛下であれば先の大戦とか。けど、中国人に言わせれば抗日戦争、ソ連に言わせれば祖国防衛戦争、英米人に言わせると民主主義をファシズムから守る戦争といったように、その呼称や認識はほとんど共通したものがある。日本にはそれがない。その共通性の無さこそが、日本が戦争へ突き進んだことの基本的な矛盾や無理、言ってみれば国民に戦争目的の合意形成がなかったことを表しているのではないか。ここが非常に強く印象に残った。
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戦争責任と言っても、開戦・軍事・終戦責任といろんな局面があり、各々について考察しているところが分かりやすい。軍部の責任よりも政治の責任を問うているところは後出しジャンケン的だけど、その通りだと思う。東条英機よりも近衛文麿の方が、戦争を避ける方策を取れるはずだったからだ。でもできな...
戦争責任と言っても、開戦・軍事・終戦責任といろんな局面があり、各々について考察しているところが分かりやすい。軍部の責任よりも政治の責任を問うているところは後出しジャンケン的だけど、その通りだと思う。東条英機よりも近衛文麿の方が、戦争を避ける方策を取れるはずだったからだ。でもできなかった。国民の圧倒的な人気を背景に戦争に突き進んだわけだけど、どうして支持があったのだろう。
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