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魔女の薬草箱
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魔女の薬草箱

西村佑子【著】

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魔女の薬草箱

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 山と溪谷社
発売年月日 2006/04/30
JAN 9784635810081

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商品レビュー

3.6

16件のお客様レビュー

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2022/06/19

かつて、ドイツで薬草の知識をつかい人々に頼られた「賢い女」が、一方で魔女狩りの標的にされた歴史を踏まえ、「魔女の薬草」と伝えられる植物の、毒や薬効について紐解く本。 毒性の強い植物から、空飛ぶ軟膏や惚れ薬の材料といわれるもの。なぜ、その植物が「魔女の薬草」とされたのかを、実際の薬...

かつて、ドイツで薬草の知識をつかい人々に頼られた「賢い女」が、一方で魔女狩りの標的にされた歴史を踏まえ、「魔女の薬草」と伝えられる植物の、毒や薬効について紐解く本。 毒性の強い植物から、空飛ぶ軟膏や惚れ薬の材料といわれるもの。なぜ、その植物が「魔女の薬草」とされたのかを、実際の薬効、歴史的背景、神話、宗教観、など、あらゆる角度から考察。薬草のシンプルなイラストも添えられている。 ファンタジーとも、専門的な植物の本とも違う、新鮮な切り口が楽しい。 巻末の参考資料と合わせて、創作資料にも使えそうな気がする。

Posted by ブクログ

2017/08/20

魔女。 その響きは、ある時代には恐ろしいものであり、またある時代には憧れや親しみを覚えるもの。 そんな得体の知れない存在は今も確かに生きている。 彼女たちが持つ薬草箱には、一体何が入っているのだろう? 魔女といえば、マンドラゴラ。 毒を持つ種類が多いナス科の植物だ。 そう、マン...

魔女。 その響きは、ある時代には恐ろしいものであり、またある時代には憧れや親しみを覚えるもの。 そんな得体の知れない存在は今も確かに生きている。 彼女たちが持つ薬草箱には、一体何が入っているのだろう? 魔女といえば、マンドラゴラ。 毒を持つ種類が多いナス科の植物だ。 そう、マンドラゴラは伝説ではなく、れっきとした実在の植物。 といっても、顔はない。 栽培はとても難しいそうで、奇妙な形と相まって、不思議な力を持つ植物と思われたのかも知れない。 このマンドラゴラ、和名は「恋なすび」。 たしかに丸茄子のような実がなっている! 受胎効果はいかほどのものかはわからないが、ナス科だと体を冷やすのでは…? 秋獲れと春獲れだったら、やはり秋茄子は嫁に食わすな、なのだろうか。 日本ではやっているもの、それはパクチー。 コリアンダー、シャンツァイ(香菜)ともいう。 パクチーバーという専門店もあるそうだ。 このパクチー、「軽い麻酔効果があり、エジプトでは催淫剤として用いたと言われている」(123頁)そうだ。 さてさて、実を潰すだけでできるというお手軽な媚薬、好きな人に食べさせることができればいいのだが、少なくとも私の周りの男性陣はパクチー嫌いが多く、うまく行きそうにない。 薬草といっても様々な種類がある。 漢方にもつうじるようなそれぞれの効能。 セルフメディケーションの一環として知識を蓄えておくと、「賢い女」に近づけるかも。

Posted by ブクログ

2016/11/02

借りたもの。 特にドイツの薬草と魔女の歴史について読みやすくまとめられている。 魔女が空を飛ぶために使っていたのはホウキではなく「魔女の軟膏」を全身に塗っていての事だった…… 真実に衝撃を受けつつ、その成分は何なのかを紐解きながら読み進んで行く。 「魔女」が扱う幻覚作用や毒性...

借りたもの。 特にドイツの薬草と魔女の歴史について読みやすくまとめられている。 魔女が空を飛ぶために使っていたのはホウキではなく「魔女の軟膏」を全身に塗っていての事だった…… 真実に衝撃を受けつつ、その成分は何なのかを紐解きながら読み進んで行く。 「魔女」が扱う幻覚作用や毒性の強い植物から、魔除けの植物、「良い魔女」と魔法の薬草について、そして「賢い女」が扱う薬草まで。 読んでいて垣間見る暗黒の中世ヨーロッパ史―― 魔女狩りやペストもさることながら、閉塞した空気感を思う。 そしてそれ故に魔女の「空飛ぶ軟膏」など幻覚作用のある薬が時に求められたのだと思う。 現代医学、化学療法と共に自然療法も肯定的に受け入れられている欧州。 その背景には、生活に密着した薬草(ハーブなどもふくめて)と、「賢い女」「魔女」らによって連面と受け継がれたものがあった。 「ヴァルプルギスの夜」の真実が、春を迎える民間行事――芽吹きを意識させると、植物、薬草の繋がりをも意識させる。

Posted by ブクログ

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