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戦争で死ぬ、ということ 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2006/07/20 |
JAN | 9784004310266 |
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戦争で死ぬ、ということ
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商品レビュー
4.3
20件のお客様レビュー
我が家は戦後65年とか70年とか区切りの年に広島と長崎へ行って戦争を伝える場所や資料館をめぐることにしているけれど、この本で書かれた死のリアルさは正直言って感じたことがなかった。 江田島の資料館で特攻隊の方の遺書を読んだだけで胸が潰れそうになった自分としては、ここに書かれているこ...
我が家は戦後65年とか70年とか区切りの年に広島と長崎へ行って戦争を伝える場所や資料館をめぐることにしているけれど、この本で書かれた死のリアルさは正直言って感じたことがなかった。 江田島の資料館で特攻隊の方の遺書を読んだだけで胸が潰れそうになった自分としては、ここに書かれていることはとても読み難いことだったけれど、やはり知らなくてはいけないことだと思う。 今は政治家を筆頭に想像力がなく他人への共感ができない人が増えていることも問題。読書はもちろんのこと、動物や植物とのふれあいも大事なようにも思う。 戦争をやって良い思いをすることなど、銃後に隠れた一部政治家や利権を得られる人以外にはいないと実感しました。悪意の連鎖は断ち切らなければ。そのためには人を許す心の強さが必要ですね。
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日本で原爆開発が一応行われていたのは知っていましたが、小説などでガンガン紹介されていた、というのは知りませんでした。しかし、「空襲小説」というジャンルがなんとも…空爆ロボに匹敵するカテゴリー名ですね。
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第二次世界大戦時にはどんなことが起こったのか? 軍は、ジャーナリズム(メディア)は、大衆は、技術者・労働者は、銃後の女性たちはそのとき何をしたのか? 一たび戦争を始めてしまったら人間はどうなってしまうのか? 様々な切り口で、当時のことが描かれていく。 日本人が何をしたのか、...
第二次世界大戦時にはどんなことが起こったのか? 軍は、ジャーナリズム(メディア)は、大衆は、技術者・労働者は、銃後の女性たちはそのとき何をしたのか? 一たび戦争を始めてしまったら人間はどうなってしまうのか? 様々な切り口で、当時のことが描かれていく。 日本人が何をしたのか、米国人は、アジアの人たちはどうだったのかということにももちろん触れられている。しかし、戦争責任論(どこの国の誰が悪かったか)を問題にするよりもむしろ、どこの国家・国民であれ誰であれ、人間というものは、戦争になればこんなふうになってしまうんですよという視点でこの本は書かれている。そして「人間というものが引き起こす戦争とはどんなものか」ということに思いが至った時に、例えば馬鹿な挑発を繰り返している近隣某国や自爆テロをするイスラム過激派のことを「おかしな国」、「狂った人たち」の一言で片付けるのではなく、自分たちの問題として捉えなければならないことに気づく。 戦時中でさえ(あるいは、戦時中であるからこそ)、多くの人が戦争を殺人であるとリアルに捉えることが出来ていなかった。この本で戦後生まれの著者は、多くの文献・証言と想像力によって戦争の「現場」をリアルに再現している。私も想像力を十分にかき立てて、これを受け取らねばと思う。 戦争は過去のものではない。この本は、過去について考えるためではなく、これからのことを考えるために読むべきだと思う。
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