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ミッション・スクール 中公新書
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ミッション・スクール 中公新書

佐藤八寿子【著】

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ミッション・スクール 中公新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/中央公論新社
発売年月日 2006/09/25
JAN 9784121018649

ミッション・スクール

¥220

商品レビュー

2.6

7件のお客様レビュー

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2020/07/15

教育社会学者 佐藤八寿子氏が日本における「ミッションスクール」が持つイメージがどのように出来上がってきたのかを様々な観点から明らかにしようとした2006年の著作。ミッションスクールの成立から発展を歴史的な背景や明治、大正、昭和の社会的な背景から解説していきます。途中からは昨今のサ...

教育社会学者 佐藤八寿子氏が日本における「ミッションスクール」が持つイメージがどのように出来上がってきたのかを様々な観点から明らかにしようとした2006年の著作。ミッションスクールの成立から発展を歴史的な背景や明治、大正、昭和の社会的な背景から解説していきます。途中からは昨今のサブカルチャーで見られるミッションスクールの持つイメージについても触れられており、総合的に「ミッションスクール」の持つイメージが分かります。なお、個々の「ミッションスクール」について考察しているわけではないので注意が必要。

Posted by ブクログ

2017/01/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2006年刊。著者は神戸ファッション造形大学専任講師。キリスト教信者数が、西欧はもとより隣国韓国より少数の日本でありながら、「ミッション・スクール」やその生徒は、上流・洗練・富裕層のイメージで見られることが多かった。このイメージの醸成過程と形成理由のみならず、スクールの実態やそれらの発展過程を検討。排耶運動や反リベラルが顕著に見られた戦前が主。また、イメージを論じるため小説等のフィクションも論拠の一つとして叙述を進める。大学・教育、戦前女性という座標軸で近代史を見る上で、有益な視点の一を提供してくれそう。

Posted by ブクログ

2013/08/26

ミッション・スクールという言葉がいかに羨望、憧憬を感じさせてきたか。漱石「三四郎」の美禰子、藤村「桜の実の熟する時」の勝子、蘆花「黒い眼と茶色の目」の寿代、花袋「蒲団」の芳子、そして戦後では石坂洋次郎「若い人」の江波恵子などがその系譜になります。美禰子のモデルが後の平塚雷鳥で、実...

ミッション・スクールという言葉がいかに羨望、憧憬を感じさせてきたか。漱石「三四郎」の美禰子、藤村「桜の実の熟する時」の勝子、蘆花「黒い眼と茶色の目」の寿代、花袋「蒲団」の芳子、そして戦後では石坂洋次郎「若い人」の江波恵子などがその系譜になります。美禰子のモデルが後の平塚雷鳥で、実は禅宗に傾倒していったとのこと。キリスト教的な雰囲気を出すことによって田舎から出てきた明治期青年の「西洋」「リベラル・アーツ」に対する憧憬を象徴したということは納得がいきます。それは「蒲団」においてもそうだとのこと。しかし、明治中期の内村たちへのキリスト教への迫害がミッション・スクールにとっての逆境の時代でもあったとのことは初めて知りました。制服を着た「ファム・ファタル」という言葉も初めて知りました。運命の女(フランス語)の意味だそうで、男をその性的魅力で惹きつけ、破滅させるような女とは確かにこれらの小説の女性たちのイメージです。そして戦後の双葉・聖心女子大出身の美智子妃のミッチー・ブーム、田園調布双葉出身の雅子妃らの皇室へ嫁ぐという「やんごとなき」イメージへ。雅子妃の時にはそんなにブームにならなかったのが、あまりにも優秀で完璧な女性過ぎたということが、皮肉でありながら、確かにそうだと思わざるを得ないのも、あの小説のヒロインたちを覚えているからでしょう。京都女子大を舞台にした「女の園」の暗さを引き合いに出しているのには笑えました。女子中・高ばかりを書いているわけではないのですが、文学の世界などに書き及ぶ中では著者自身も女の子に偏らざるを得なかったように思います。

Posted by ブクログ

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