1,800円以上の注文で送料無料

なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか ハヤカワ文庫NF
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか ハヤカワ文庫NF

スーザン・A.クランシー【著】, 林雅代【訳】

追加する に追加する

なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか ハヤカワ文庫NF

定価 ¥682

605 定価より77円(11%)おトク

獲得ポイント5P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/早川書房
発売年月日 2006/08/31
JAN 9784150503130

なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか

¥605

商品レビュー

3.3

18件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/03/28

不安や不満の解消先としてエイリアン誘拐を落とし所にしたという結果に納得させられた。 というかそうだろうなとは思ってた。 ショックだったのは、幼少期、トリイ・ヘイデンやダニエル・キイスなど、心理学者、精神分析医の書籍を読み漁り、多重人格と催眠療法をいまの今まで信じていたが、見事に...

不安や不満の解消先としてエイリアン誘拐を落とし所にしたという結果に納得させられた。 というかそうだろうなとは思ってた。 ショックだったのは、幼少期、トリイ・ヘイデンやダニエル・キイスなど、心理学者、精神分析医の書籍を読み漁り、多重人格と催眠療法をいまの今まで信じていたが、見事にそれが崩れ去ったこと…。 催眠療法が抑圧された意識の解放に必ずしも役立つわけではないし、むしろ過去の記憶の捏造に一役買い、更には多重人格もエイリアン誘拐と結局は同じ、他に理由を求めた結果なのではという内容には幼少期感じたロマンを打ち砕かれた。 ビリーミリガンは24人いたんじゃなかったのか…。 けど作者も書いているが、信じる者は救われる。アブダクティー達の人生がエイリアンとのコンタクトによって豊かになればそれでいい…のかもしれない。

Posted by ブクログ

2022/04/24

読了。アメリカで「宇宙人に誘拐された」人に対する調査を行い、科学的に了解可能な心理的解釈をする。面白い本だった。下手な引用をすると当事者への敬意を欠いた理解を招く感じになりかねないので控える。体験は当人のものなので尊重されるべきだよね…。

Posted by ブクログ

2017/11/16

「記憶」に関する本です。 もともと著者はトラウマなどを研究する心理学者です。 その対象としてなぜ少なくない人が なぜ「エイリアンに誘拐された」と思っているのか? そういう記憶が造られたのはなぜなのか? その心理的なメカニズムについて研究した本です。 昨日の本の分類によれば 「...

「記憶」に関する本です。 もともと著者はトラウマなどを研究する心理学者です。 その対象としてなぜ少なくない人が なぜ「エイリアンに誘拐された」と思っているのか? そういう記憶が造られたのはなぜなのか? その心理的なメカニズムについて研究した本です。 昨日の本の分類によれば 「書き換え」という記憶のエラーに特化した研究といえます。 その中で記憶に関する著者の考え方がなるほど、 と思ったのでメモしておきます。 ↓ ・以前は記憶とはコンピュータファイルのようなもので、 脳の記憶装置にきちんと補完され、 また使いたくなるまでそこに留まっているという考えが主流だった。 ・しかし現在では、記憶はいろいろな原因で ごちゃごちゃになることがあるとわかっている。 わたしたちが記憶を呼び覚ますとき、 脳が構築作業をするという点だ。 脳には、体験の”メモリーチップ”が 組み込まれている場所があるわけではなく、 体験したことを思い出そうとすると、 再構築の作業が始まるのだ。 記憶のまったく別々な面を 保存している脳の各部分がいっしょに働くので、 この再構築から生まれるもの(記憶)は、 実際に起きたこととおなじではない。 ・記憶は、出来事をそのまま写した写真ではなく、 記憶を引き出せという合図と、 合図を受けるまえから保存されていた体験の断片から作られる。 ↑ これって実は結構面白い説だと思うんですよね。 といいますのは、人間って細胞が数年で全て 生まれ変わるから、それ以前とは別人だ、 なんてことはよく言われますが、 それ以上にすごい話だと思いませんか? 我々それぞれ個人が自分を 今現在の自分と認識できるのは 過去の記憶があるからですよね。 自分がどういう人間か?というのは どういう記憶を持っているか? ということによって決定されている。 その記憶というのが、 パッケージ化されて保存されているのではなくて そのたびごとにばらばらな部品を組み合わせて 作られているってのが上記の考え方なわけです。 すると「自分」という存在は かくも移ろいやすいものであるか! ってことになりますよね。 その移ろいやすい「自己」を 哀しいほど弱くてもろい存在と感じるか? それとも しなやかに変幻自在可能な希有な存在と感じるか? それは捉え方しだいでしょうね。 まぁ実際のところ 我々が自己を認識するのは 自分からの視点以外にも 他者からの視点、 つまり他者がこちらをどう見たか? という記憶の反映も含まれるので それなりに大きくぶれることもないんでしょうけどね。 それにしたところで記憶というのは やはり摩訶不思議なものではあります。 そのあたりの見識をエイリアンという モチーフを使って考えている本書 まぁまぁ興味深い一冊ではありました。

Posted by ブクログ