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なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか の商品レビュー

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18件のお客様レビュー

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2023/04/05

不安や不満の解消先としてエイリアン誘拐を落とし所にしたという結果に納得させられた。 というかそうだろうなとは思ってた。 ショックだったのは、幼少期、トリイ・ヘイデンやダニエル・キイスなど、心理学者、精神分析医の書籍を読み漁り、多重人格と催眠療法をいまの今まで信じていたが、見事に...

不安や不満の解消先としてエイリアン誘拐を落とし所にしたという結果に納得させられた。 というかそうだろうなとは思ってた。 ショックだったのは、幼少期、トリイ・ヘイデンやダニエル・キイスなど、心理学者、精神分析医の書籍を読み漁り、多重人格と催眠療法をいまの今まで信じていたが、見事にそれが崩れ去ったこと…。 催眠療法が抑圧された意識の解放に必ずしも役立つわけではないし、むしろ過去の記憶の捏造に一役買い、更には多重人格もエイリアン誘拐と結局は同じ、他に理由を求めた結果なのではという内容には幼少期感じたロマンを打ち砕かれた。 ビリーミリガンは24人いたんじゃなかったのか…。 けど作者も書いているが、信じる者は救われる。アブダクティー達の人生がエイリアンとのコンタクトによって豊かになればそれでいい…のかもしれない。

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2022/04/24

読了。アメリカで「宇宙人に誘拐された」人に対する調査を行い、科学的に了解可能な心理的解釈をする。面白い本だった。下手な引用をすると当事者への敬意を欠いた理解を招く感じになりかねないので控える。体験は当人のものなので尊重されるべきだよね…。

Posted byブクログ

2017/11/16

「記憶」に関する本です。 もともと著者はトラウマなどを研究する心理学者です。 その対象としてなぜ少なくない人が なぜ「エイリアンに誘拐された」と思っているのか? そういう記憶が造られたのはなぜなのか? その心理的なメカニズムについて研究した本です。 昨日の本の分類によれば 「...

「記憶」に関する本です。 もともと著者はトラウマなどを研究する心理学者です。 その対象としてなぜ少なくない人が なぜ「エイリアンに誘拐された」と思っているのか? そういう記憶が造られたのはなぜなのか? その心理的なメカニズムについて研究した本です。 昨日の本の分類によれば 「書き換え」という記憶のエラーに特化した研究といえます。 その中で記憶に関する著者の考え方がなるほど、 と思ったのでメモしておきます。 ↓ ・以前は記憶とはコンピュータファイルのようなもので、 脳の記憶装置にきちんと補完され、 また使いたくなるまでそこに留まっているという考えが主流だった。 ・しかし現在では、記憶はいろいろな原因で ごちゃごちゃになることがあるとわかっている。 わたしたちが記憶を呼び覚ますとき、 脳が構築作業をするという点だ。 脳には、体験の”メモリーチップ”が 組み込まれている場所があるわけではなく、 体験したことを思い出そうとすると、 再構築の作業が始まるのだ。 記憶のまったく別々な面を 保存している脳の各部分がいっしょに働くので、 この再構築から生まれるもの(記憶)は、 実際に起きたこととおなじではない。 ・記憶は、出来事をそのまま写した写真ではなく、 記憶を引き出せという合図と、 合図を受けるまえから保存されていた体験の断片から作られる。 ↑ これって実は結構面白い説だと思うんですよね。 といいますのは、人間って細胞が数年で全て 生まれ変わるから、それ以前とは別人だ、 なんてことはよく言われますが、 それ以上にすごい話だと思いませんか? 我々それぞれ個人が自分を 今現在の自分と認識できるのは 過去の記憶があるからですよね。 自分がどういう人間か?というのは どういう記憶を持っているか? ということによって決定されている。 その記憶というのが、 パッケージ化されて保存されているのではなくて そのたびごとにばらばらな部品を組み合わせて 作られているってのが上記の考え方なわけです。 すると「自分」という存在は かくも移ろいやすいものであるか! ってことになりますよね。 その移ろいやすい「自己」を 哀しいほど弱くてもろい存在と感じるか? それとも しなやかに変幻自在可能な希有な存在と感じるか? それは捉え方しだいでしょうね。 まぁ実際のところ 我々が自己を認識するのは 自分からの視点以外にも 他者からの視点、 つまり他者がこちらをどう見たか? という記憶の反映も含まれるので それなりに大きくぶれることもないんでしょうけどね。 それにしたところで記憶というのは やはり摩訶不思議なものではあります。 そのあたりの見識をエイリアンという モチーフを使って考えている本書 まぁまぁ興味深い一冊ではありました。

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2017/06/29

とにかくおもしろい。 なぜ記憶がうそをつくのか?という不思議な現象について、 エイリアンによる誘拐という視点で捉えて説明していくアプローチが快感。 ユーモアもあって読み始めたらとまらない。 とくに最後の「誘拐されてしあわせ」という証言の数々、 エイリアンの誘拐事件は奥が深い。

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2016/11/24

本書に引用の「地球外生物は科学技術の天使である」(ユング)という言葉に尽きる。核心突きすぎ。心理学者の視点から真っ当な内容の本だが、書きぶりが上から目線で鼻につく。UFO/エイリアンに対しての懐疑主義は健全としても、そこには現象自体への愛が不可欠。この本には決定的に、愛が足りない...

本書に引用の「地球外生物は科学技術の天使である」(ユング)という言葉に尽きる。核心突きすぎ。心理学者の視点から真っ当な内容の本だが、書きぶりが上から目線で鼻につく。UFO/エイリアンに対しての懐疑主義は健全としても、そこには現象自体への愛が不可欠。この本には決定的に、愛が足りない、愛が。

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2015/10/09

人は経験を一番重要視する訳だけど、その経験がそもそも偽りの経験(偽記憶)だとこじらせるんだなと。 人間の記憶はいい加減。 退行催眠みたいなのはセラピストの誘導と刷り込みで科学的根拠がないことを初めて知った。 日本だと金縛りってことになるのが、アメリカではエイリアンアブダクシ...

人は経験を一番重要視する訳だけど、その経験がそもそも偽りの経験(偽記憶)だとこじらせるんだなと。 人間の記憶はいい加減。 退行催眠みたいなのはセラピストの誘導と刷り込みで科学的根拠がないことを初めて知った。 日本だと金縛りってことになるのが、アメリカではエイリアンアブダクションだと…こうしてみるとテレビの功罪って大きい。

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2014/01/25

解説によると全米で400万人を数えるという推計もあるらしい、宇宙人に誘拐された経験を持つ(と信じている)人間。本書では心理学者が、宇宙人との遭遇は発生していないという大前提のもとで、誘拐経験者の大量発生の謎を考察している。つまりは信じたいから信じる訳(そこに心理的恩恵がある)だが...

解説によると全米で400万人を数えるという推計もあるらしい、宇宙人に誘拐された経験を持つ(と信じている)人間。本書では心理学者が、宇宙人との遭遇は発生していないという大前提のもとで、誘拐経験者の大量発生の謎を考察している。つまりは信じたいから信じる訳(そこに心理的恩恵がある)だが、なぜ信じる対象がエイリアンなのかを、現代固有の社会問題とのかかわりの中で解説してくれる。かなり面白い。

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2013/04/18

エイリアンによる誘拐、アブダクションの真偽ではなく、人がなぜそれを信じるのかという問題に心理学的アプローチで迫った本。アブダクションを一種の説明体系、現代の宗教であるとする著者の結論には同意できるし、小松和彦や京極夏彦の著作にも通じるものがあって興味深い。 それにしてもこの邦題は...

エイリアンによる誘拐、アブダクションの真偽ではなく、人がなぜそれを信じるのかという問題に心理学的アプローチで迫った本。アブダクションを一種の説明体系、現代の宗教であるとする著者の結論には同意できるし、小松和彦や京極夏彦の著作にも通じるものがあって興味深い。 それにしてもこの邦題はもうちょっと何とかならなかったものか。

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2022/05/14

[初版(第1刷)]2006年8月31日 心理学者の著作につき、納得の内容。翻訳も許容できる。ただし、読み応え微妙。

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2011/10/17

不安を感じる要因の理由付け。「エイリアンに誘拐されたから」。なんにでも使えそうだな。いるなら会ってみたいエイリアンだが、どうして日本人は誘拐してくれないのだろう。

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