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在日文学全集(第9巻) 金泰生・鄭承博
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在日文学全集(第9巻) 金泰生・鄭承博

金泰生, 鄭承博【著】, 磯貝治良, 黒古一夫【編】

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在日文学全集(第9巻) 金泰生・鄭承博

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勉誠出版/勉誠出版
発売年月日 2006/06/10
JAN 9784585011194

在日文学全集(第9巻)

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2025/10/13

(金泰生『私の日本地図』未来社版について)1945年10月、20トンあまりの小さな船を調達してきた母方の叔父の決意に同調して、解放後の祖国・済州島を目指そうと奔走したエピソードから書き起こすかたちで、1930年に日本に渡り、猪飼野に住み着いた子ども時代から、住まいと職業を転々とし...

(金泰生『私の日本地図』未来社版について)1945年10月、20トンあまりの小さな船を調達してきた母方の叔父の決意に同調して、解放後の祖国・済州島を目指そうと奔走したエピソードから書き起こすかたちで、1930年に日本に渡り、猪飼野に住み着いた子ども時代から、住まいと職業を転々としながら日本列島で朝鮮人として生きた戦前・戦時の日々と、その中で出会った友人たちをはじめとする同胞のありようが丹念に、愛おしむように描き出されていく。日本語から疎外された朝鮮人たちの厳しい生と、その中でも自分たちの誇りと矜持につながる祭祀だけは絶やすまいとする年長者たち、戦時中に日本軍に入隊したり南洋で船員として働いて九死に一生を得たりした知友たちのエピソードは、およそ300万人近くいたとされる大戦末期の、日本における朝鮮人たちの姿を「顔が見える」ものにしてくれる。  日本での生活が長くなり、生存を支えるルーティーンの中に日本語が組み込まれていく中で「母国語が食いつぶされる」「自らの民族性がむしばまれていく」状況。同じ猪飼野の朝鮮人部落の中にも見えてしまう(ほんのちょっとした)生活の格差。生活のために自分の生まれを偽って日本人たちと職場で交わる朝鮮人たちが強いられる「追従笑い」と、「屈辱感と自己嫌悪とそして激烈な復讐への渇望」——。金泰生のこまやかな観察とていねいな筆致は、ひとりひとりの生の断面から、それぞれの心の内側に鬱屈していたのだろう思いを引き出していく。1945年8月15日の日本における朝鮮人たちの表情と合わせ、文学だからこそ描き出せる歴史の1コマが、確かに定着されている。

Posted by ブクログ

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