ゲド戦記 ソフトカバー版(Ⅰ) 影との戦い

アーシュラ・K.ル=グウィン【著】, 清水真砂子【訳】

• 内容紹介: 少年ゲドは、自分に並はずれた力が備わっていることを知り魔法の学院に入るが、得意になった彼は禁じられた呪文を唱えてしまい、〈影〉との果てしない戦いに引きこまれてしまう。アースシーという無数の島々と海からなる世界で、ゲドの波瀾万丈の生涯を軸に繰り広げる、アースシー世界の光と闇の壮大な物語。スタジオジブリ製作による映画『ゲド戦記』の原作。
• 販売会社／発売会社: 岩波書店
• 発売年月日: 2006/04/06
• JAN: 9784000280716

商品レビュー

2024/09/24

一気に読破。一人の魔法使いの冒険譚でありながら、精神的な成長過程も丹念に描かれている。青年期の荒々しさが波の表現によく表れている。
重厚なファンタジーがお好みの方におすすめしたい。

2024/08/11

ジブリの映画にあるのは知っていたが、映画も原作も見たことがないので読んでみた。

翻訳本と相性が悪いのか何なのか、あまり気持ちが乗らず強烈な眠気を誘われてばかりの本だった。仲間達と冒険してすっごい敵を魔法で倒しまくるのかと思いきや、そんなこともなくほぼゲド1人が影を追い追われて移動してばかりの話だった印象。物語の展開に応じて地図も描かれているが、地図が苦手な私はこれまたよく分からず、面白くなかった…。カラスノエンドウやヒスイも私にはいまいちイメージできなかった。

続きを読んだら興味も出てくるだろうか？眠れない日にはお勧めかもしれない…。

2024/05/06

20代の時読んでもあんまりピンと来なかったけど、ある程度歳とってから読むと、いろんな美徳が散りばめられていることがわかる。

才能や自分を信じる心（自尊）、努力もそうだけど、カラスノエンドウとの友情やオジオンとの師弟、謙虚さなど、児童文学らしく人間にとって必要なことを語りかける本。

成功した人は若い頃から違いました、という下手な伝記ものよりよっぽどタメになると思う。