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ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか シリーズ・哲学のエッセンス
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会/日本放送出版協会 |
発売年月日 | 2006/05/27 |
JAN | 9784140093320 |
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ウィトゲンシュタイン
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商品レビュー
4.1
13件のお客様レビュー
本書は単なるウィトゲンシュタインの入門書ではない。『相対主義の極北』と『時間は実在するか』で確立された入不二哲学の手法を自我論に適用した、オリジナルな哲学書である。 入不二はウィトゲンシュタイン哲学を「私」の問題に限定し、「独我論」「無主体論」「私的言語論」の三つの側面に切り...
本書は単なるウィトゲンシュタインの入門書ではない。『相対主義の極北』と『時間は実在するか』で確立された入不二哲学の手法を自我論に適用した、オリジナルな哲学書である。 入不二はウィトゲンシュタイン哲学を「私」の問題に限定し、「独我論」「無主体論」「私的言語論」の三つの側面に切り分ける。そのそれぞれに入不二製の哲学メスが入れられる――「独我論」には「正反対の一致」が、「無主体論」には「ないよりもっとないこと」が、「私的言語論」には「拡張するわれわれ」が――。ウィトゲンシュタイン哲学の入不二的解釈であると同時に、入不二哲学のウィトゲンシュタイン的解釈でもあり、読者は双方の哲学を味読できるというお得な構成になっている。 「世界は私の表象に過ぎず、私が死ねば世界も消える」と主張する独我論。「私は世界の一部に過ぎず、私が死んでも世界は傷つかない」と主張する実在論。それら相反する二つの立場を徹底させると、その極限において両者が重なるというマジックのような展開は、序章でも紹介されている「入不二」哲学の醍醐味である。 世にウィトゲンシュタインの入門書はいくらでもあるが、入不二自我論の書は今のところこれだけである。読みやすそうな体裁をまとっているが、内容は決して薄くはない。『ウィトゲンシュタイン』というタイトルだけで誤解してほしくない、本格的かつ独創的な入不二哲学論文であることを改めて銘記しておきたい。
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『論考』が「私」「世界」「言語」をどのようなものとしてとらえているか。そこに焦点を絞って説明してくれているのでありがたい。本書を読み進めていくと、著者が引用する『論考』の文が何だか理解できた気がするのがうれしい。特に60頁あたりの、「「言語」は、「世界」や「思考」や「論理」とは違...
『論考』が「私」「世界」「言語」をどのようなものとしてとらえているか。そこに焦点を絞って説明してくれているのでありがたい。本書を読み進めていくと、著者が引用する『論考』の文が何だか理解できた気がするのがうれしい。特に60頁あたりの、「「言語」は、「世界」や「思考」や「論理」とは違って、その中で「限界」を引くことができる唯一の領域」という指摘は、なるほどと思った。が、本書後半の『論考』以降の議論は難しかった。
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私と世界の深淵をのぞき込む体験をした。言葉に出来ないものを言葉で表す野心作。ウィトゲンシュタインの思考の深まりも追っている。冒頭の維摩詰の導入から引き込まれた。 ・限界という概念 P39 0.限界とはあるものごとが、それでありうるぎりぎりの条件である。 1.限界とは、部分で...
私と世界の深淵をのぞき込む体験をした。言葉に出来ないものを言葉で表す野心作。ウィトゲンシュタインの思考の深まりも追っている。冒頭の維摩詰の導入から引き込まれた。 ・限界という概念 P39 0.限界とはあるものごとが、それでありうるぎりぎりの条件である。 1.限界とは、部分ではなく、全体に関わる。 2.限界とは、全体の外にある何かではなく、全体を成り立たせている不在というあり方をする。 3.限界とは、境界線なき全体であり、その全体の中身は別様でありうる。 4.限界とは一つ限り、一回限りという唯一正を示唆する。 ・類比的な以降の観点から見るとき、隣接項を持たない側面としての私と隣接項を持つ側面としての私の葛藤は、単に解消すべき矛盾ではなく、移行に内在する力である。P92
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