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ちくま哲学の森(6) ちくま哲学の森6
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ちくま哲学の森(6) ちくま哲学の森6

鶴見俊輔, 安野光雅, 森毅, 井上ひさし, 池内紀【編】

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定価 ¥1,815

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1989/12/15
JAN 9784480300065

ちくま哲学の森(6)

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2010/04/22

寺田寅彦 尾崎士郎 野上弥生子 武智鉄二 漱石夏目 梶井基次郎 柳宗悦 岡倉天心 正岡子規 荻原朔太郎 滝口修三 深瀬基寛等々 明治 大正 昭和 彼らは己の今生きている時代をどう見つめ またその時代における芸術をどのような視点で考察していたか 彼らの文章を読んでいて感じるのは...

寺田寅彦 尾崎士郎 野上弥生子 武智鉄二 漱石夏目 梶井基次郎 柳宗悦 岡倉天心 正岡子規 荻原朔太郎 滝口修三 深瀬基寛等々 明治 大正 昭和 彼らは己の今生きている時代をどう見つめ またその時代における芸術をどのような視点で考察していたか 彼らの文章を読んでいて感じるのは 個々特有の言葉のリズムとユーモア 寅彦は論理的な分析眼を通して描かれる科学と芸術の境をさ迷い歩くひたむきな思考展開が時に愉快なスパイスが香る 尾崎士郎の幸田露伴との思い出話がこれまた愉快 ラストで幸田露伴にあの世で再会するシーンには尾崎氏が持つ軽快なユーモア精神が垣間見える 野上弥生子は能楽師桜間弓川との出会いから別れまでを描き また彼の姿を通して能という舞台芸術と当時の社会との関係性を思考する 彼女の彼に対する思いが時に悲しく熱く語られる言葉が心に響く 漱石夏目の講義はどんなだったんだろう どんな声でどんなリズムで どんなそぶりで などと想像してしまう文章 こら精神衰弱するわぁってな繊細な思考展開で近代における日本人の「個人」の観念について非常に親切丁寧に描かれている 梶井基次郎の「桜の樹の下には」死体が埋まっているという短編作品は秀逸 この作品発表の19年後 第二次大戦を経て登場するのが戦後まもない文壇に投下された爆弾「桜の森の満開の下」へと続く布石のような作品でもある 一見狂気的に見える基次郎の思考はやがて自分の内に発見され日本の年度初めがなぜ4月なのかという突拍子も無い疑問にふいに納得させられるのであった この桜の精神性を有する列島人のバイブルとされるものかな 岡倉天心の茶室に対する考察は非常に機知にとんでいて また近代合理主義化の中にあって分断された時の仕口を見つける作業における彼の熱き一片が垣間見える 利休はあらゆる時代を超越して語られるヒロインであると再認させられた 萩原朔太郎は蕪村のノスタルジアを分析的に解明する 蕪村の寂寥感が強調されるところに朔太郎自身の人生におけるそれと重ね合わせているように感じられて仕方がなかった ここで紹介される蕪村の句がひたすらに悲哀に満ちて感じ取れるのは 朔太郎というフィルターを通して彼の寂寥感が投影されたものだからなのかもしれない 彼らの言葉に耳を傾けたなら星新一もきっとこういうのかな 「われわれが過去から受けつぐべきものはペーソスで 未来に目指すべきはユーモア」 と

Posted by ブクログ

2008/04/28

アラン 遠方へ伝える言葉は、おのずから、音楽的になる。 どんな芸術でも、 源泉に立ちもどらないときには、たちまち、マンネリズムに陥ってしまう。 美をつくるものは、人間と物との間の友情である ある芸術作品が芸術作品たりうるのは、それが、おのれ自信しか表現していない場合である。 ...

アラン 遠方へ伝える言葉は、おのずから、音楽的になる。 どんな芸術でも、 源泉に立ちもどらないときには、たちまち、マンネリズムに陥ってしまう。 美をつくるものは、人間と物との間の友情である ある芸術作品が芸術作品たりうるのは、それが、おのれ自信しか表現していない場合である。 心学道話 室生犀星

Posted by ブクログ

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