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村上春樹論 『海辺のカフカ』を精読する 平凡社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社/平凡社 |
発売年月日 | 2006/05/10 |
JAN | 9784582853216 |
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村上春樹論
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商品レビュー
3.2
15件のお客様レビュー
読みの精度はすさまじ…
読みの精度はすさまじいです。確かに。でも、作品を壊しすぎてる感も。。。ここから如何に自分の読み方を作り上げるかが、この本の最大の利用方法だと思います。
文庫OFF
警告の書と言ってよいだろう。 成毛眞の本を読んで『海辺のカフカ』を 読んでみたいと思った。成毛の本も決して 『海辺のカフカ』を絶賛していたわけではなかった。 ただ一週間も会社へ行けないくらいの 衝撃があったらしく興味深くもあった。 今思えば直近に『ドライブ・マイ・カー』や 『カラ...
警告の書と言ってよいだろう。 成毛眞の本を読んで『海辺のカフカ』を 読んでみたいと思った。成毛の本も決して 『海辺のカフカ』を絶賛していたわけではなかった。 ただ一週間も会社へ行けないくらいの 衝撃があったらしく興味深くもあった。 今思えば直近に『ドライブ・マイ・カー』や 『カラマーゾフ』を読んだり観たりしたのも 関係あったかも知れない。 『海辺のカフカ』は読後何かモヤモヤした スッキリしないものがあったのだ。 その理由を知りたくて本書を繙いてみたが なんとなくその歯に何か挟まった感は 薄らいだ気がする。 よく言われることだが村上春樹の 「女性嫌悪(ミソジニー)」と戦争認識。 内田樹もそうだったがあの年代にありがちな マッチョ感が違和感の正体だったように思う。 「村上氏の作品は濃厚な米国や西側社会への 憧れがあるが、日本社会は今ではそれほど 米国を崇めていない。そのため彼の作品は 少し時代遅れの感がある」(島田雅彦) 同意するところだ。 本書終盤、戦争の不条理、残酷さのところは 今のロシア・ウクライナ侵攻のおぞましさを 想起した。
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著者は現在、東京大学大学院教授で、夏目漱石をはじめとする日本近代文学研究の第1人者の1人。また「9条の会」事務局長を務める。本書は、『海辺のカフカ』論だが、まずは物語の基軸であるオイディプス神話をフロイトの理論を用いて構造解明してゆく。そして、「女性が性的欲望を抱くことが罪」であ...
著者は現在、東京大学大学院教授で、夏目漱石をはじめとする日本近代文学研究の第1人者の1人。また「9条の会」事務局長を務める。本書は、『海辺のカフカ』論だが、まずは物語の基軸であるオイディプス神話をフロイトの理論を用いて構造解明してゆく。そして、「女性が性的欲望を抱くことが罪」であり、根底には「女性嫌悪」があると述べる。また本書に内在する「歴史の否認」、「思考の処刑」、あげくは村上春樹の「転向」をも厳しく糾弾していく。村上春樹ファンにはとうてい容認できないだろうが、1つのテクスト論として傾聴に値する書物だ。
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