- 中古
- 書籍
- 文庫
八月の砲声(下) ちくま学芸文庫
定価 ¥1,650
770円 定価より880円(53%)おトク
獲得ポイント7P
残り1点 ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2004/07/07 |
JAN | 9784480088680 |
- 書籍
- 文庫
八月の砲声(下)
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
八月の砲声(下)
¥770
残り1点
ご注文はお早めに
商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
マルヌ会戦でドイツの進撃が食い止められて戦線が膠着し泥沼の長期戦になるところで残念ながら終了してしまう。最後は端折ってでも終戦まで結んでほしかった。イギリス海峡をかすめて短期間でパリを陥落させるシュリーフェン計画は達成目前だったが、フォン・クルック率いる右翼第1軍が初戦連敗で撤退...
マルヌ会戦でドイツの進撃が食い止められて戦線が膠着し泥沼の長期戦になるところで残念ながら終了してしまう。最後は端折ってでも終戦まで結んでほしかった。イギリス海峡をかすめて短期間でパリを陥落させるシュリーフェン計画は達成目前だったが、フォン・クルック率いる右翼第1軍が初戦連敗で撤退を繰り返す敵軍を追いすぎるミスを犯し、東部戦線へ軍を移してしまったことや、戦線が伸びて補給や連絡がうまくいかなかったことなどが原因となって頓挫した。フランスの第17計画も最初の1ヶ月で崩壊。ロシアはフランスの圧力で準備ならぬままプロイセンに侵攻して敗退。マルヌ会戦まではイギリス軍は潰滅を恐れて退却ばかり。よく連合国側は盛り返したなという印象。全体としてはナポレオン戦争から普仏戦争さらに世界大戦までの間に3〜4世代経過しているが、因果関係が全部繋がっているように見える。敵国の世論を停戦に傾けるために市民を銃殺し焼き討ちにするドイツ軍の残虐さ、これは講和への真逆の効果となり、反独の国際世論を助長した。そして同じことは第二次世界大戦でも昨今の中東やウクライナでも起きている。国民国家、民族主義の思想が不普遍的な状況では戦争・紛争は避けられないものか。 ロシアに日本が宣戦したと噂がドイツで広まったり、ロシアが西部戦線に派遣された噂が英仏で広まったり…フェイクニュースが当時も多かったようだ。
Posted by
「歴史家はまず語り手でなければならない」と著者は言う。確かに、ただ単に歴史的な事実だけを並べても、それは歴史を語ることにはならない。もちろん、それには語り手の恣意的な解釈が入る余地もあるのだが、それも歴史というもののある一面であることにはまちがいはないのである。
Posted by
タイトルの通り1914年の8月からの1ヶ月を中心に第一次大戦を描写する。マルヌ会戦のくだりも量は少なくその後は戦争は膠着していくと綴る。第一次世界大戦の概況を理解するには少し違うのかな。ただ戦争がどう始まっていったか、短期決戦を目論んだ両陣営がどう泥沼に進んでいくかのさわりは分か...
タイトルの通り1914年の8月からの1ヶ月を中心に第一次大戦を描写する。マルヌ会戦のくだりも量は少なくその後は戦争は膠着していくと綴る。第一次世界大戦の概況を理解するには少し違うのかな。ただ戦争がどう始まっていったか、短期決戦を目論んだ両陣営がどう泥沼に進んでいくかのさわりは分かるかもしれない。どこがピューリッツアー賞なのかはあまり分からない。しかし前にも書いたがこの時代の戦争は難しい。技術がすごい勢いで進んでいく。この戦争の初期の頃は飛行機は主に偵察用でパリに数個の爆弾を落とすだけだったが、1945年には飛行機で原爆を落とすのだから科学の進歩は恐ろしいし、如何にすごいスピードで技術開発が進んだかもよく分かった。何万人という軍を動かすのは難しい。しかも無線などの装備が陳腐だと本当に難しい。兵の状況や敵軍の状況を理解して作戦を立て実行するのは難しい。
Posted by