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知恵の樹 生きている世界はどのようにして生まれるのか ちくま学芸文庫
定価 ¥1,320
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
発売年月日 | 1997/12/10 |
JAN | 9784480083890 |
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知恵の樹
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商品レビュー
3.9
14件のお客様レビュー
1997年に初版で購入した当時には、理解するには読解力が足りていないことが明らかだったため、読まずに温存してきた。 四半世紀を経て、少しは食らいついて勝負になるのではとベージを手繰ったが、後半力尽きた。難解。 ただし断片的にでも読み解いた部分だけでも、知的興奮を味わうことができ...
1997年に初版で購入した当時には、理解するには読解力が足りていないことが明らかだったため、読まずに温存してきた。 四半世紀を経て、少しは食らいついて勝負になるのではとベージを手繰ったが、後半力尽きた。難解。 ただし断片的にでも読み解いた部分だけでも、知的興奮を味わうことができた。 素直に、再読の機会を設けたいと思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
-2009.02.24 システムが自分自身の組織を形成し変化させていく閉じた環のなかにとどまり、その徤環をよき環として捉え直そうというオートポイエーシス論の提唱者たる二人の原理的入門の書。 <いかにして知るのか>を知る ぼくらの経験が、いかにぼくらの<構造>にしっかりと結びついているか- ぼくらは世界の「空間」-客観的・外在的な-を見るわけじやない。ぼくら自身の個別の視野を、生きているのだ。 反省的思考-Reflection-[=反映]とは、ぼくらが<いかにして知るのか>を知るプロセスのことだ。 それは自分自身に向かって帰還してゆく行為だともいえる。それは自分の盲目性を見いだし、他人の確信や知識[認識]にしたところで、ぼくら自身のそれと同じくらい、困った、頼りないものだと認識するための、唯一の機会なのだ。 ぼくらが<いること>「存在」と、<おこなうこと>「行動」と、<知ること>「認識」の、この継ぎ目のない偶発的同時性がふくみもつ意味に、気づくということ。 外部にあるいかなるものについての経験も、「そのもの」が<描写>の中に立ち現れてくることを可能にする人間の構造によって、特別のやり方で価値づけられて【有効化されて】 いるのだ。 アクションと経験のこの円環性、この連結、ある特定の<ありかた>「存在様式」と世界の見え方とのこの分離不可能性は、ぼくらに、それぞれの認識行為はひとつの世界を生起させるということを教える。 これらのことは次のようなアフォリズムに要約されることになろう- 「すべての行動は認識であり、すべての認識は行動である」と。
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私たちが日常当たり前のように、空を見て空だと認識し、地を歩いて歩いていると認識している。これは誰から見てもそうなのか?絶対的な意味で本当だろうか? こういうと、相対主義の話かと思うかも知れない。 本書の位置づけは、相対主義でも実存主義でもなく、その狭間の理解困難な道をとる。生...
私たちが日常当たり前のように、空を見て空だと認識し、地を歩いて歩いていると認識している。これは誰から見てもそうなのか?絶対的な意味で本当だろうか? こういうと、相対主義の話かと思うかも知れない。 本書の位置づけは、相対主義でも実存主義でもなく、その狭間の理解困難な道をとる。生物の誕生から原核生物、単細胞、多細胞、神経の発生を、環境とセンサーの相互作用として記述するオートポイエーシス理論を展開。そこから更に生物個体間の相互作用、言語、社会と拡大し、最終的には私たちの認識する世界は何か?の答えに行き着く。 フラクタルな論旨の展開で細胞から社会意識まで一気に駆け昇る旅を終えるとき、身体の細胞一つひとつから世界へとつながる感覚を得ることができ、心身の新たな境地へと到達する。
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