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アフガニスタンの診療所から ちくま文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2005/02/10 |
| JAN | 9784480420534 |

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商品レビュー
4.4
56件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1990年前後のペシャワールで、らい病患者の治療をし、国際機関も撤退したアフガニスタンの僻地で現地の人々に合った診療所を運営していく中村哲氏の記録。国連や西欧諸国が独善的に、彼らの視点で進める人道支援や国際医療ではなく、現地の人の見方に立って、現地の人たちの流儀で目の前の病気に向き合うこと。机上の空論や、人道的であるアピールや、独善的な主義の押し付けがどれだけ現地の人々の暮らしや実情を無視してそれらを壊してきたか。国際協力とか、国連の機関とか、それはなんとなく良いものと思ってきたけれどそれは思い上がりだと思った。現地の乞食が、「神は喜ばれます」と言って喜捨を求めるのと同じように、支援される側が助けられるのではなくて、支援する側も支援される側によって助けられている。中村氏が、らい病患者の足のうらきず対策のために、既存の高価な専用サンダルを買い与えるのではなくて、現地の人が普段使いするサンダルを買い込んでは解体して構造を調べ、うらきずを予防するサンダルを作り上げた話が好き。既存のものを買い与えても、それがかえって差別の対象になったり、貧しさからすぐにそれを売ってしまったりする現実を冷静に見極めて、現地の実情にあったものを考え出すのがすごいと思う。 この本は湾岸戦争の頃の話なので、日本が欧米に加担してついに平和を破ったと嘆いているけれど、今はそれどころじゃないほど状況が悪化している。ゲリラが多くいるアフガニスタンでは、丸腰でいることが一番安全であると語る中村氏は今の日本をどう見るだろう。そのゲリラだって、普通の農民にすぎず、結局アフガニスタンの方が健全に思われる。貧困なくして繁栄なく、自然破壊なくして経済成長はない、と語られているのは本当にそうで、日本ももっと地に足つけて、自分たちが食べていくための食糧をこの国で作っていく必要があると思う。成長だとか軍拡だとかよりも、ずっと。
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イスラム世界について全くの無知で、アフガニスタンについても知らないことばかりでした。 国際支援はニュースなどで華々しく取り上げられる一方、実際に現地の役に立っていることは少ないという事実。 支援する側の文化の延長で、異文化を支援することの傲慢さが重く心に残りました。 現地の...
イスラム世界について全くの無知で、アフガニスタンについても知らないことばかりでした。 国際支援はニュースなどで華々しく取り上げられる一方、実際に現地の役に立っていることは少ないという事実。 支援する側の文化の延長で、異文化を支援することの傲慢さが重く心に残りました。 現地の暮らしに重きをおいた支援の大切さ。 つまりは、思いやりと尊重。 中村哲さんはあとがきで「人が守らねばならぬものは、そう多くない」とおっしゃっています。 私もなにが大切なことかを忘れずに、生きて行きたいと思います。
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☆☆☆ 2025年11月 ☆☆☆ 四谷に2025年10月オープンした「四谷ブックス」という感じのいい店で購入。 2019年にアフガニスタンで銃殺された医師、中村哲氏が1990年代初頭に書いた本。中村氏は主にアフガニスタンとパキスタンの国境にあるペシャワールという要衝の地で医療に...
☆☆☆ 2025年11月 ☆☆☆ 四谷に2025年10月オープンした「四谷ブックス」という感じのいい店で購入。 2019年にアフガニスタンで銃殺された医師、中村哲氏が1990年代初頭に書いた本。中村氏は主にアフガニスタンとパキスタンの国境にあるペシャワールという要衝の地で医療に従事した。ハンセン病に苦しむ患者を救うため現地に入り、溶け込み命をささげて治療にあたった。アメリカ、ソ連という巨頭に翻弄され続けた人々と現地で関わり、厳しい環境の中で医師として働いた。雨が少なく、荒涼とした荒地。 ここで何年も何年も働くというのは僕には想像できない。 自分は恥ずかしながらすぐに逃げ出すだろう。言葉も通じない、文化も異なる、戦争で命の危険にさらされることも。中村氏のような素晴らしい志をもって働くことはできないが、本を読むことで少しでも高い志に触れることができるのは大切なことだと思う。
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