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アフガニスタンの診療所から ちくま文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2005/02/10 |
| JAN | 9784480420534 |

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商品レビュー
4.4
54件のお客様レビュー
☆☆☆ 2025年11月 ☆☆☆ 四谷に2025年10月オープンした「四谷ブックス」という感じのいい店で購入。 2019年にアフガニスタンで銃殺された医師、中村哲氏が1990年代初頭に書いた本。中村氏は主にアフガニスタンとパキスタンの国境にあるペシャワールという要衝の地で医療に...
☆☆☆ 2025年11月 ☆☆☆ 四谷に2025年10月オープンした「四谷ブックス」という感じのいい店で購入。 2019年にアフガニスタンで銃殺された医師、中村哲氏が1990年代初頭に書いた本。中村氏は主にアフガニスタンとパキスタンの国境にあるペシャワールという要衝の地で医療に従事した。ハンセン病に苦しむ患者を救うため現地に入り、溶け込み命をささげて治療にあたった。アメリカ、ソ連という巨頭に翻弄され続けた人々と現地で関わり、厳しい環境の中で医師として働いた。雨が少なく、荒涼とした荒地。 ここで何年も何年も働くというのは僕には想像できない。 自分は恥ずかしながらすぐに逃げ出すだろう。言葉も通じない、文化も異なる、戦争で命の危険にさらされることも。中村氏のような素晴らしい志をもって働くことはできないが、本を読むことで少しでも高い志に触れることができるのは大切なことだと思う。
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中村哲さんは、戦争や紛争と隣り合わせで、人間の残酷さ、不正義を、人の何倍も知っていた。そういう人が、それでも希望を語ることができるのは何故なのだろうか。それは、残酷で不正義で満ちている世界でも、希望を持って生きている人々と出会ったからだろう。闇は光に勝てないのだ。 「強調したか...
中村哲さんは、戦争や紛争と隣り合わせで、人間の残酷さ、不正義を、人の何倍も知っていた。そういう人が、それでも希望を語ることができるのは何故なのだろうか。それは、残酷で不正義で満ちている世界でも、希望を持って生きている人々と出会ったからだろう。闇は光に勝てないのだ。 「強調したかったのは、人が人である限り、失ってはならぬものを守る限り、破局を恐れて「不安の運動」に惑わされる必要はないということである。人が守らねばならぬものは、そう多くはない。そして、人間の希望は観念の中で捏造できるものではない。本書が少しでもこの事実を伝えうるなら、幸いである。」 戦争や性暴力、性差別、気候変動など、憂鬱にならざるをえない日常に生きている中で、この中村哲さんの言葉を与えられた。これも、中村哲さんが本著で述べられていた、人を超えた力のおかげだろう。そう信じられると、自分も無力ではないように思える。
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若い頃、さくら剛さんの旅行記が大好きで。 当時は、自分では見れない世界を見せてくれることにワクワクしたし感動して。 (さらに、さくらさんの本はとにかく面白くて笑えました。笑) 世界をママチャリで旅してる日本人男性のYouTubeで、アフガニスタンの旅を紹介しており、その中で中村...
若い頃、さくら剛さんの旅行記が大好きで。 当時は、自分では見れない世界を見せてくれることにワクワクしたし感動して。 (さらに、さくらさんの本はとにかく面白くて笑えました。笑) 世界をママチャリで旅してる日本人男性のYouTubeで、アフガニスタンの旅を紹介しており、その中で中村哲さんを知りました。 タリバン政権下では偶像崇拝禁止が徹底されていて、中村さんの絵も消されてしまっている。 私から見るとアフガニスタンは異国の地。 そんな遠い場所で、英雄とされた日本人の中村哲さんとはどんな方だったのか知りたくて、本書を手に取りました。 大旱魃時に25キロの用水路を引く。 緑の大地計画が有名なようですが、 本書ではパキスタンの診療所から始まります。 らい病(ハンセン病)に向き合って、 パキスタン、アフガニスタンの人々、 難民で故郷に帰れない人々に対して、 治療に全力を尽くす。 ちょうど私が生まれたぐらいの時に、 同じ地球の上では、 戦争で帰る場所を失い、 不衛生な環境の中で病にかかり、 命を落とす人たちがいたんだって。 本書を読んでいると、 中村さんの言葉の隙間から、 様々な感情で圧倒されるし、苦しくなります。 こんなに平和を願っているのに、 今この瞬間も戦争が行われていて。 悲しみ、諦念、怒り、優しさ、愛、希望。 たくさんの感情が胸に迫ってきます。
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