アフガニスタンの診療所から の商品レビュー
イスラム世界について全くの無知で、アフガニスタンについても知らないことばかりでした。 国際支援はニュースなどで華々しく取り上げられる一方、実際に現地の役に立っていることは少ないという事実。 支援する側の文化の延長で、異文化を支援することの傲慢さが重く心に残りました。 現地の...
イスラム世界について全くの無知で、アフガニスタンについても知らないことばかりでした。 国際支援はニュースなどで華々しく取り上げられる一方、実際に現地の役に立っていることは少ないという事実。 支援する側の文化の延長で、異文化を支援することの傲慢さが重く心に残りました。 現地の暮らしに重きをおいた支援の大切さ。 つまりは、思いやりと尊重。 中村哲さんはあとがきで「人が守らねばならぬものは、そう多くない」とおっしゃっています。 私もなにが大切なことかを忘れずに、生きて行きたいと思います。
Posted by
☆☆☆ 2025年11月 ☆☆☆ 四谷に2025年10月オープンした「四谷ブックス」という感じのいい店で購入。 2019年にアフガニスタンで銃殺された医師、中村哲氏が1990年代初頭に書いた本。中村氏は主にアフガニスタンとパキスタンの国境にあるペシャワールという要衝の地で医療に...
☆☆☆ 2025年11月 ☆☆☆ 四谷に2025年10月オープンした「四谷ブックス」という感じのいい店で購入。 2019年にアフガニスタンで銃殺された医師、中村哲氏が1990年代初頭に書いた本。中村氏は主にアフガニスタンとパキスタンの国境にあるペシャワールという要衝の地で医療に従事した。ハンセン病に苦しむ患者を救うため現地に入り、溶け込み命をささげて治療にあたった。アメリカ、ソ連という巨頭に翻弄され続けた人々と現地で関わり、厳しい環境の中で医師として働いた。雨が少なく、荒涼とした荒地。 ここで何年も何年も働くというのは僕には想像できない。 自分は恥ずかしながらすぐに逃げ出すだろう。言葉も通じない、文化も異なる、戦争で命の危険にさらされることも。中村氏のような素晴らしい志をもって働くことはできないが、本を読むことで少しでも高い志に触れることができるのは大切なことだと思う。
Posted by
中村哲さんは、戦争や紛争と隣り合わせで、人間の残酷さ、不正義を、人の何倍も知っていた。そういう人が、それでも希望を語ることができるのは何故なのだろうか。それは、残酷で不正義で満ちている世界でも、希望を持って生きている人々と出会ったからだろう。闇は光に勝てないのだ。 「強調したか...
中村哲さんは、戦争や紛争と隣り合わせで、人間の残酷さ、不正義を、人の何倍も知っていた。そういう人が、それでも希望を語ることができるのは何故なのだろうか。それは、残酷で不正義で満ちている世界でも、希望を持って生きている人々と出会ったからだろう。闇は光に勝てないのだ。 「強調したかったのは、人が人である限り、失ってはならぬものを守る限り、破局を恐れて「不安の運動」に惑わされる必要はないということである。人が守らねばならぬものは、そう多くはない。そして、人間の希望は観念の中で捏造できるものではない。本書が少しでもこの事実を伝えうるなら、幸いである。」 戦争や性暴力、性差別、気候変動など、憂鬱にならざるをえない日常に生きている中で、この中村哲さんの言葉を与えられた。これも、中村哲さんが本著で述べられていた、人を超えた力のおかげだろう。そう信じられると、自分も無力ではないように思える。
Posted by
若い頃、さくら剛さんの旅行記が大好きで。 当時は、自分では見れない世界を見せてくれることにワクワクしたし感動して。 (さらに、さくらさんの本はとにかく面白くて笑えました。笑) 世界をママチャリで旅してる日本人男性のYouTubeで、アフガニスタンの旅を紹介しており、その中で中村...
若い頃、さくら剛さんの旅行記が大好きで。 当時は、自分では見れない世界を見せてくれることにワクワクしたし感動して。 (さらに、さくらさんの本はとにかく面白くて笑えました。笑) 世界をママチャリで旅してる日本人男性のYouTubeで、アフガニスタンの旅を紹介しており、その中で中村哲さんを知りました。 タリバン政権下では偶像崇拝禁止が徹底されていて、中村さんの絵も消されてしまっている。 私から見るとアフガニスタンは異国の地。 そんな遠い場所で、英雄とされた日本人の中村哲さんとはどんな方だったのか知りたくて、本書を手に取りました。 大旱魃時に25キロの用水路を引く。 緑の大地計画が有名なようですが、 本書ではパキスタンの診療所から始まります。 らい病(ハンセン病)に向き合って、 パキスタン、アフガニスタンの人々、 難民で故郷に帰れない人々に対して、 治療に全力を尽くす。 ちょうど私が生まれたぐらいの時に、 同じ地球の上では、 戦争で帰る場所を失い、 不衛生な環境の中で病にかかり、 命を落とす人たちがいたんだって。 本書を読んでいると、 中村さんの言葉の隙間から、 様々な感情で圧倒されるし、苦しくなります。 こんなに平和を願っているのに、 今この瞬間も戦争が行われていて。 悲しみ、諦念、怒り、優しさ、愛、希望。 たくさんの感情が胸に迫ってきます。
Posted by
2019年にあんな形で帰国されてお名前を知った方。 心から尊敬しています。 働き方に関するイベントで映画の上映があり、その予習として読みました。 『天、共に在り』も所持しているのでまた読もう。
Posted by
2019年12月にアフガニスタンで襲撃され殺された中村哲さんの本。BOOKOFFオンラインにて購入、読了。 私が中村哲さんを知ったのは中村さんが殺されたニュースによってだった。すぐに興味をもったわけでもなく、何回かどこかで耳にしたり目にしたりして、やっと名前も認識した。 村上春...
2019年12月にアフガニスタンで襲撃され殺された中村哲さんの本。BOOKOFFオンラインにて購入、読了。 私が中村哲さんを知ったのは中村さんが殺されたニュースによってだった。すぐに興味をもったわけでもなく、何回かどこかで耳にしたり目にしたりして、やっと名前も認識した。 村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」か何かに「良いニュースは小さい声で語られる」というタイトルの章があったように記憶しているが、中村哲さんのアフガニスタンにおける根気のいる地道な活動もまた、大々的に宣伝して耳目を集めるようなやり方でなく、実直に行われたものだったと思う。 派手に立ち回るのではなく、今目の前で病に冒されているこの人をいかに治療するか、に腐心したその姿に私は学ぶべきことがあると感じたし、私はそういう人が好きだ。机上の空論よりも実行力のある人が好きだ。
Posted by
アフガニスタン、パキスタンで医療支援さらには根本的な対策として灌漑設備の整備に力を入れ、2019年凶弾に倒れた中村哲医師。 先進国の欺瞞を指摘、真の国際援助について現場から考える、一種の文明風刺的な内容。西洋文明また日本政府に対する辛辣な指摘が胸に刺さる。
Posted by
読み終えて、涙が出た。様々な思いが混ざった涙。感動、やるせなさ。自分の当たり前が覆る。自分の当たり前は当たり前過ぎて考えたこともなかった。 国際援助が、海外の当たり前を押しつけていて、海外の人が納得する大義名分ややり方で行われていて、現地の人達のやり方は置き去りにされている。日本...
読み終えて、涙が出た。様々な思いが混ざった涙。感動、やるせなさ。自分の当たり前が覆る。自分の当たり前は当たり前過ぎて考えたこともなかった。 国際援助が、海外の当たり前を押しつけていて、海外の人が納得する大義名分ややり方で行われていて、現地の人達のやり方は置き去りにされている。日本も西洋化した近代文明の元、人間が置いていかれているんだな。 報道の偏り。 自分の悩みが、とてもちっぽけに感じられた。 この本の感動を忘れずに生きていきたいと思っているが、情けないが日々の生活で、またすっかり忘れてしまうんだろうな。 時々読み返したい。
Posted by
「一隅を照らす」という言葉の重さを感じた名著。 作中の「自分もまた、患者たちとともにうろたえ、汚泥にまみれて生きてゆく、ただのいやしい人間の一人にすぎなかった」という言葉が刺さった。 誰かを助ける、ということは決して格好が良いだけの綺麗事ではないという現実と、それでも目の前の人...
「一隅を照らす」という言葉の重さを感じた名著。 作中の「自分もまた、患者たちとともにうろたえ、汚泥にまみれて生きてゆく、ただのいやしい人間の一人にすぎなかった」という言葉が刺さった。 誰かを助ける、ということは決して格好が良いだけの綺麗事ではないという現実と、それでも目の前の人達の文化や価値観を尊重し助ける姿に心を打たれる。
Posted by
幾度も戦乱の地となり、貧困、内乱、難民、人口・環境問題、宗教対立等に悩むアフガニスタンとパキスタンで、ハンセン病治療に全力を尽くす中村医師。氏と支援団体による現地に根ざした実践から、真の国際協力のあり方が見えてくる。テロをなくすために。戦乱の地での医師の実践。
Posted by
