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トーベ・ヤンソン短篇集 ちくま文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2005/07/10 |
| JAN | 9784480421197 |
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トーベ・ヤンソン短篇集
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商品レビュー
3.8
22件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
図書館 「黒と白」を読んだ時、あとがきに、そっちは暗い話でこっちは明るい話が多いと書いてあった気がするけど、どうよ?ついでに「黒と白」の方でトーベ・ヤンソン作品への拒否反応が薄れたと思ったけど気のせいだったみたい。登場人物の気持ちがまるっきり理解不能な話が多い。この作者とは感覚も性格も合わないようだ。あとがきに「冗長な修飾を削って行間を読ませる手法」とあったのも一因?私は行間や言葉の裏は読めません! でも「作家の書いた本のなかでこそ作家と出会うべきだ」は理解できるし、「愛の物語」の尻の連呼は笑ったw
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古本屋で見つけた本 一遍ずつがとても印象深く、 この人はこういう文章を書く人だったのかと、世界が広がって嬉しくなった 全て答えのない終わり方で、それでいてモヤモヤとはしない心地よさ ムーミンに流れるあたたかさや寂しさ、面白みもありながら、また違った美しさのある物語
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筑摩書房から出ている全8冊の『トーベ・ヤンソン コレクション』からセレクトされたアンソロジー。2005年刊。 ほかに『トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白』(2012年)が出ており、編・訳の冨原眞弓によると、こちらは「ほっこり系」で、『黒と白』は「ディープ系」らしいのだが、どうしてだい...
筑摩書房から出ている全8冊の『トーベ・ヤンソン コレクション』からセレクトされたアンソロジー。2005年刊。 ほかに『トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白』(2012年)が出ており、編・訳の冨原眞弓によると、こちらは「ほっこり系」で、『黒と白』は「ディープ系」らしいのだが、どうしてだいぶダークな内容である。 書かれたのは1972年から1991年。 『ムーミン谷の十一月』が1970年なので、まさにポストムーミンの時期であり、ムーミンでは書けなかった内容になっていると思われます。 特に、島暮らしの生活に出現したリスによって孤独がかき乱される『リス』が秀逸。 旅の話を書いていても旅行先のすばらしい風景ではなく、空港でさまよい途方にくれる物語に共感する。 全般的に孤独に閉じこもった人々が描かれているのだけれど、彼女の作品には嵐の中にうずくまっているような不思議な安らぎのようなものがある。 どちらの短篇集もちくま文庫オリジナルのもので、すでに絶版状態のようなので『トーベ・ヤンソン コレクション』に手を出してみようかと思う。 以下、引用。 27 大好きなヤンソンさん。ほかの人のことを気にしない、 どう思っているのか、わかってくれているのかなんて気にしない。 そうすれば語っているあいだ、ただ物語と自分自身だけが問題になる。 それでこそ、ほんとうの意味で孤独になれるのですね。 33 ウロフ叔父さんによると、神さまとイエスさまはゆるしの独占権(コピーライト)をもっている。ふつうの人間のゆるしなんかどうってことないという意味らしい。 55 八月が暗い夜を引きつれてやってきた。夕暮れが樹の幹を赤くそめるころ、わたしたちは家に走って帰る。暗闇が迫ってくるのはみたくない。 90 机の上には白紙の束が整然と横たわる。いつもどおり横に鉛筆を従えて。文字の記された紙は裏返されて机の上に伏せられる。言葉たちを下向きに寝かしておくと夜間に変貌するかもしれない。 101 島を包みこむ雨と夜の沈黙のささやきに耳をすます。 103 海が美しいなどというのは永遠の戯言だ。 162 「ヴェステルベリ、あんたは甘やかされて駄目になっとる。いかに多くのものを無償でうけているかがわかっとらん。これからもあの至福の蓮の花を見るがいい。時間があるうちに見ておけ。そして感謝するんだ。あんたはなにかの本質(イデー)を闘って奪いとるという必要に迫られたことがない。わたしがいうのは、信じる価値のあるなにか、守る価値のあるなにかを探して求める必要、という意味だがね」 164 「この家ではな、時間というのはすぎていくもの、ただそれだけだ。ここでは時間はもう生きていない。そこいらの本と同じだ。わたしははっきりとしたイメージが欲しい、それも大至急でな。人がなにを希望、なにを探し求めているのか、すべてがどうなるのか、たいせつなことはなにか、そういったことについての明確なイメージが欲しい。大事なことなんだ。ほんとうに意味のあることに到達するために探し求める、つまりなんらかの答えをな。支持しうる最終結論というやつだ、わかるか?」 225 「サマセット・モームの小説に、カプリの高級ホテルで病気になって死んだ人がいて、その棺が……」 238 わたしは座って〈旅の本質(イデー)〉について考えた。つまり、なにものにも縛られずに途上にあるということ。背後に残してきたものに責任を負うことはなく、前途に待ちうけているものについては準備も予測も叶わぬ状態。すばらしい平和。 262 この丸窓は街と港と氷の下の海流をみつめる大きな眼みたいね、とイェルダ伯母は思う。
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