- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 文庫
トーベ・ヤンソン短篇集 ちくま文庫
定価 ¥968
770円 定価より198円(20%)おトク
獲得ポイント7P
在庫あり
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
12/2(月)~12/7(土)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
発売年月日 | 2005/07/10 |
JAN | 9784480421197 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
12/2(月)~12/7(土)
- 書籍
- 文庫
トーベ・ヤンソン短篇集
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
トーベ・ヤンソン短篇集
¥770
在庫あり
商品レビュー
3.8
20件のお客様レビュー
筑摩書房から出ている全8冊の『トーベ・ヤンソン コレクション』からセレクトされたアンソロジー。2005年刊。 ほかに『トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白』(2012年)が出ており、編・訳の冨原眞弓によると、こちらは「ほっこり系」で、『黒と白』は「ディープ系」らしいのだが、どうしてだい...
筑摩書房から出ている全8冊の『トーベ・ヤンソン コレクション』からセレクトされたアンソロジー。2005年刊。 ほかに『トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白』(2012年)が出ており、編・訳の冨原眞弓によると、こちらは「ほっこり系」で、『黒と白』は「ディープ系」らしいのだが、どうしてだいぶダークな内容である。 書かれたのは1972年から1991年。 『ムーミン谷の十一月』が1970年なので、まさにポストムーミンの時期であり、ムーミンでは書けなかった内容になっていると思われます。 特に、島暮らしの生活に出現したリスによって孤独がかき乱される『リス』が秀逸。 旅の話を書いていても旅行先のすばらしい風景ではなく、空港でさまよい途方にくれる物語に共感する。 全般的に孤独に閉じこもった人々が描かれているのだけれど、彼女の作品には嵐の中にうずくまっているような不思議な安らぎのようなものがある。 どちらの短篇集もちくま文庫オリジナルのもので、すでに絶版状態のようなので『トーベ・ヤンソン コレクション』に手を出してみようかと思う。 以下、引用。 27 大好きなヤンソンさん。ほかの人のことを気にしない、 どう思っているのか、わかってくれているのかなんて気にしない。 そうすれば語っているあいだ、ただ物語と自分自身だけが問題になる。 それでこそ、ほんとうの意味で孤独になれるのですね。 33 ウロフ叔父さんによると、神さまとイエスさまはゆるしの独占権(コピーライト)をもっている。ふつうの人間のゆるしなんかどうってことないという意味らしい。 55 八月が暗い夜を引きつれてやってきた。夕暮れが樹の幹を赤くそめるころ、わたしたちは家に走って帰る。暗闇が迫ってくるのはみたくない。 90 机の上には白紙の束が整然と横たわる。いつもどおり横に鉛筆を従えて。文字の記された紙は裏返されて机の上に伏せられる。言葉たちを下向きに寝かしておくと夜間に変貌するかもしれない。 101 島を包みこむ雨と夜の沈黙のささやきに耳をすます。 103 海が美しいなどというのは永遠の戯言だ。 162 「ヴェステルベリ、あんたは甘やかされて駄目になっとる。いかに多くのものを無償でうけているかがわかっとらん。これからもあの至福の蓮の花を見るがいい。時間があるうちに見ておけ。そして感謝するんだ。あんたはなにかの本質(イデー)を闘って奪いとるという必要に迫られたことがない。わたしがいうのは、信じる価値のあるなにか、守る価値のあるなにかを探して求める必要、という意味だがね」 164 「この家ではな、時間というのはすぎていくもの、ただそれだけだ。ここでは時間はもう生きていない。そこいらの本と同じだ。わたしははっきりとしたイメージが欲しい、それも大至急でな。人がなにを希望、なにを探し求めているのか、すべてがどうなるのか、たいせつなことはなにか、そういったことについての明確なイメージが欲しい。大事なことなんだ。ほんとうに意味のあることに到達するために探し求める、つまりなんらかの答えをな。支持しうる最終結論というやつだ、わかるか?」 225 「サマセット・モームの小説に、カプリの高級ホテルで病気になって死んだ人がいて、その棺が……」 238 わたしは座って〈旅の本質(イデー)〉について考えた。つまり、なにものにも縛られずに途上にあるということ。背後に残してきたものに責任を負うことはなく、前途に待ちうけているものについては準備も予測も叶わぬ状態。すばらしい平和。 262 この丸窓は街と港と氷の下の海流をみつめる大きな眼みたいね、とイェルダ伯母は思う。
Posted by
ムーミンが、かわいくて美しいファンタジー童話にとどまらず、冷たさと暗さがある、その理由が垣間見えるような短篇たち
Posted by
トーベ・ヤンソン短篇集 著作者:トーベ・ヤンソン 発行者:筑摩書房 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 facecollabo home Booklog https://facecollabo.jimdofre...
トーベ・ヤンソン短篇集 著作者:トーベ・ヤンソン 発行者:筑摩書房 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 facecollabo home Booklog https://facecollabo.jimdofree.com/ 大人にも読んでほしい短篇。
Posted by