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日本という方法 おもかげ・うつろいの文化 NHKブックス1067
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会 |
発売年月日 | 2006/09/29 |
JAN | 9784140910672 |
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日本という方法
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日本という方法
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副題は「おもかげ•うつろいの文化」 日本を「方法の国」と定義する。 すると、日本文化の特質が、クリアに浮かび上がってくる。 「方法の国」というプリズムはきわめて有効だ。 日本の文化は矛盾を矛盾のまま抱え込み、融通無碍に活用してみせる。 古来神と仏の共存•混交。 天皇と将軍の二大...
副題は「おもかげ•うつろいの文化」 日本を「方法の国」と定義する。 すると、日本文化の特質が、クリアに浮かび上がってくる。 「方法の国」というプリズムはきわめて有効だ。 日本の文化は矛盾を矛盾のまま抱え込み、融通無碍に活用してみせる。 古来神と仏の共存•混交。 天皇と将軍の二大政権のもたれ合い。 無常(侘び寂び)と伊達(バサラ)の併存。 漢字と仮名による日本語表記。 外来文化の日本化も「方法」の成果だ。 政治、文学、芸能、思想を「方法」と言う観点で見て行くと、浮かび上がってくるのが、「おもかげ」と「うつろい」と言う特質だ。 捉えどころのない、誰もがぼんやりと考えていた日本文化の特徴を「おもかげ」と「うつろい」と言うキーワードで捉えたのは見事。 ともに、西洋文化を捉えるキーワードにはなり得ない。 日本文化の豊穣さを切り刻まずに、損なわずに、総体として把握するためには、輪郭線の曖昧模糊とした、しかし、中心はしっかりとした「おもかげ」と「うつろい」と言うタームが必要だったのだ。
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著者の提唱する「編集工学」の観点から、日本の精神史・文化史を見なおす試みです。 日本の歴史には、強いナショナル・アイデンティティを確立するためのよりどころとなるような特定の「主題」などは存在せず、また数人の思想家や芸術家によって日本を代表するイデオロギーが確立されたこともないと...
著者の提唱する「編集工学」の観点から、日本の精神史・文化史を見なおす試みです。 日本の歴史には、強いナショナル・アイデンティティを確立するためのよりどころとなるような特定の「主題」などは存在せず、また数人の思想家や芸術家によって日本を代表するイデオロギーが確立されたこともないと著者はいいます。そうしたいささかとらえどころのない日本の精神史を論じるにあたって、本書では「日本」を「方法」として見なおすという立場がとられています。 日本は、中国や西洋の文化を取り入れるさいに、日本に固有の文化と外来の文化とを対質させるのではなく、両者を共存させる方法を採ってきました。こうした指摘は丸山真男や加藤周一がそれぞれの観点からおこなっていますが、「外来コードを輸入して、内生モードを作る」という「編集方法」に著者は注目します。本書では、こうした編集方法として、「カサネ」「キソイ」「ソロエ」「アワセ」などがとりあげられ、考察されています。 さらに著者は、「おもかげ」と「うつろい」ということばを重視しています。特定の「主題」を中心に置くことなく、多様なテーマを多様なしかたで移行し、反映し、編集する「方法」によって特徴づけられる日本精神史の性格を、これらのことばが示していると著者は考えています。 著者の用いる「編集」という概念がきわめて包括的な意味をもっているため、正直なところ著者が日本精神史をどのように規定しているのかわかりにくいようにも感じられます。しかし、著者がそもそも日本の精神史を一定の「主題」によって規定すること自体を拒んでいることをわすれてはならないでしょう。本書がめざすのは、むしろさまざまな観点から日本精神史を見なおす「切り口」を提示することで、あらたな「編集」へと読者を挑発することだといえるように思います。
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日本をどのように見るか 天皇と万葉仮名と語り部 和漢が並んでいる 神仏習合の不思議 ウツとウツツの世界 主と客と数寄の文化 徳川社会と日本モデル 朱子学・陽明学・日本儒学 古学と国学の挑戦 二つのJに挟まれて 矛盾と葛藤を編集する 日本の失敗 失われた面影を求めて 著者:松岡正...
日本をどのように見るか 天皇と万葉仮名と語り部 和漢が並んでいる 神仏習合の不思議 ウツとウツツの世界 主と客と数寄の文化 徳川社会と日本モデル 朱子学・陽明学・日本儒学 古学と国学の挑戦 二つのJに挟まれて 矛盾と葛藤を編集する 日本の失敗 失われた面影を求めて 著者:松岡正剛(1944-、京都市、編集者)
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