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介護と恋愛 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2006/09/10 |
JAN | 9784480422644 |
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介護と恋愛
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介護と恋愛
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
かつて著者が同時並行で取り組んでいた父親の介護と彼との恋愛の日々。介護ものというと、苦労話とそこから見えてきた何やらすばらしいものという話になりがちだけど、この本は読みながら笑いを堪えるのに困ってしまうところもあった。遙家おもしろすぎ! 何かをいうと肉を食べたがる、外聞よりも金...
かつて著者が同時並行で取り組んでいた父親の介護と彼との恋愛の日々。介護ものというと、苦労話とそこから見えてきた何やらすばらしいものという話になりがちだけど、この本は読みながら笑いを堪えるのに困ってしまうところもあった。遙家おもしろすぎ! 何かをいうと肉を食べたがる、外聞よりも金こそすべて、往時の父の横暴とそれを耐え忍ぶでもない母の家事放棄ぶり……。大阪の下町の家族っぽい。 正直なところ、それほど介護を深く描いているという感じではない。でも、ヘタにかしこくならずに、いきなり介護に直面した人たちの戸惑いや怒り、混乱、意外と悲惨ではなさそうだったりといった様子がテンポよく書かれている。
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父親の介護をしながら仕事も恋愛もしていた時の記録。 婚約の日の両家顔合わせ時に、痴呆の父親が「おれはこんな話聞いていない」と言い出して、新郎予定者とその家族を激震させるところなど、悲劇なのか気喜劇なのかわからない迫力で、事実は小説より奇なりと呟きたくなります。 恋愛も介護もどち...
父親の介護をしながら仕事も恋愛もしていた時の記録。 婚約の日の両家顔合わせ時に、痴呆の父親が「おれはこんな話聞いていない」と言い出して、新郎予定者とその家族を激震させるところなど、悲劇なのか気喜劇なのかわからない迫力で、事実は小説より奇なりと呟きたくなります。 恋愛も介護もどちらも大事で、どちらも手放せず、どちらも全うできない悲しさは「介護と○○」の○○を抱えている人に共通する悲しさだと思います。 東大で上野千鶴子にフェミニズムを学んだ著者にして、この悲しみは避けられませんでした。自分がその時抱える○○は恋愛ではないと思いますが、せめて、フェミニズムを学んだ著者だから言語化できた経験の数々を忘れずに、自分の問題に当たりたいものです。
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おもしろかった。この本はノンフィクションであり、かつ、きれいごとだけが書いてあるわけではない介護本をはじめて読んだような気さえする。ぼけて寝たきりになった父親を「ぼけさらしよって、元気なときはさんざん迷惑かけたと思ったら、寝たきりになりやがって」などとののしる母親の姿などは、痛烈...
おもしろかった。この本はノンフィクションであり、かつ、きれいごとだけが書いてあるわけではない介護本をはじめて読んだような気さえする。ぼけて寝たきりになった父親を「ぼけさらしよって、元気なときはさんざん迷惑かけたと思ったら、寝たきりになりやがって」などとののしる母親の姿などは、痛烈であるが、現実はそんなもんなんだろうなあと思う。そして、まだまだ介護は女が仕事を辞めてでもやるもの、嫁の仕事といった決めつけの強さについても言及がある。恋愛というきれいごとと介護という現実を同時におこなうのは至難の業だ。結局のところ、遙さんの中では現実が勝ってしまった。現実が勝ってしまうところが、彼女の賢さであり、いわゆる「女の幸せ」から遠ざかってしまうところであろうが、もうしょうがないというか、それはそれで幸せということでしょう。
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