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死体とご遺体 夫婦湯潅師と4000体の出会い 平凡社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社/平凡社 |
発売年月日 | 2006/04/10 |
JAN | 9784582853193 |
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死体とご遺体
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商品レビュー
3.6
18件のお客様レビュー
そろそろ自分の死についても、どのような最期を迎えるのだろうと考える年齢になった。まだ両方の親も元気に健在だがいつかは誰にでもやってくる。会社勤めをしていると誰々さんの親が子供が亡くなったと言った話をよく耳にするから、死は現実世界にあふれていることを感じる。 誰もがそうした状況に慣...
そろそろ自分の死についても、どのような最期を迎えるのだろうと考える年齢になった。まだ両方の親も元気に健在だがいつかは誰にでもやってくる。会社勤めをしていると誰々さんの親が子供が亡くなったと言った話をよく耳にするから、死は現実世界にあふれていることを感じる。 誰もがそうした状況に慣れているわけでは無いから、いざそのような時が来てしまったら大半の方は慌てふためいてしまうだろう。私なんぞは飼っている愛犬が亡くなった時でさえ、悲しみに暮れその後の火葬の事も殆ど自分では何も役に立たず準備も出来なかった。ただ泣いてた自分が情けない。 本書は事業に失敗し2000万の借金を抱えながらも、湯灌の事業を立ち上げられ、多くのご遺体やご家族と向き合ってきた方が記載された本である。恥ずかしながら「湯灌」と言う言葉を知らず、本書で初めて知ったのであるが、一言で言えば、ご遺体の身体を洗い化粧を施した上で死装束を着せる儀式(仕事であるからサービスとなる)の事である。近年はそうした仕事を扱うような書籍、映画もあるので何となくはイメージできるのだが、大手の葬儀社にもそのようなサービスを提供し、委託されて出動する側の会社の話である。 筆者は10年間で約4000体ものご遺体に向き合ってきたそうで、凡そ予測はつくのだが、自然死や病死だけでなく、事故、自殺、孤独死などの様々なケースを取り扱われている。特に線路飛び込みや飛び降りなどの場合は、想像もつかないような状態になるため、その様な描写も若干出てくるので注意した方がよい。とは言え物理的にご遺体を処理する事が湯灌の唯一の仕事ではない。4,000体のご遺体には4000人の人生と、それに関わった人々の人生ドラマがある。湯灌士の本当の仕事とはそこに敬意を払い最後の旅立ちをサポートする事なのだと本書からひしひしと伝わってくる。 誰しもご遺体に向き合うのが平然とできるわけではないと思うが、物理的な接触しか出来ないようでは、おそらく長くは続かない仕事だと感じる。亡くなる前も亡くなった後も1人の人間として尊重し、人生の最後のシーンに家族の気持ちで向き合おうとするような、高い人間性の方でなければ恐らく務まらない。 立ち上げた筆者自身も尊敬するが、それ以上に最後の化粧を施す奥様も立派な方だ。こんな想像は難しいだろうか。もし自分自身が亡くなって、誰かが後始末をしてくれる時、どんな最後の時間を過ごして欲しいか。亡くなられたご遺体だけではなく、その死因や家族の気持ちなど全てひっくるめて理解し、気持ちや立場を察する能力がなければ務まらないだろう。 やがて火葬され二度とこの世で目に触れることは無いからこそ、最後に筆者と奥様みたいな方に自分を託してみたいと考えてしまう。
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湯灌師という遺体を洗い清める仕事。普通の人なら普段は接しない「死」というものと常に対面し、それに関わる遺族と向き合う。私なら淡白に仕事をこなすだろうと思う。そうしないとやっていけない気がする。しかし、死体を洗い清め、ご遺体にすることで遺族からの感謝の念を感じれる仕事
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これまで葬儀会社というと、金儲けのイメージしかなかったけど、感情のあるサービスもあるのかもと思うようになった。そもそも湯灌という言葉を知らなかったから、どんな職業かも全くイメージできなかった。最初の本のイメージは、実入りのいいサービスだ、というビジネスライクな話ばかりかと思ってい...
これまで葬儀会社というと、金儲けのイメージしかなかったけど、感情のあるサービスもあるのかもと思うようになった。そもそも湯灌という言葉を知らなかったから、どんな職業かも全くイメージできなかった。最初の本のイメージは、実入りのいいサービスだ、というビジネスライクな話ばかりかと思っていた。 読んでいるうちに、そんな本ではないと気づく。ご遺体をどうやって湯灌してエンジェルメークするか、という話。内容を想像して、しんどくなるところもあったけれど、昨日まで普通に生きていた人が、今日から別人になるわけではなくて、日常の延長線上という言葉にハッとさせられた。本にもあったように、死を穢れたものだと捉えることがよくない。誰だっていつか死ぬ、今日生まれる人がいれば、今日死ぬ人もいる。動物も昆虫も生まれては死ぬ、それの繰り返し。死人を恐れることは何もないのだ。 昔は身内で湯灌するのが当たり前だったようだが、徐々に消えていった文化を、葬儀業者によってサービスとして復活させたよう。定休日がないとか、急に呼ばれるとか、働き方としては息が詰まるところはあるなと思ったけど、職業としては人から直接感謝される良い仕事だと思った。借金からの脱却のために始めた仕事だったかもしれないが、やりがいを感じて続けられるのであれば、天職と巡り会えたんだろうと思う。 最後に、もし身内に不幸があった時は、湯灌を頼みたいと思った。最期に綺麗な姿になって再会できるなら、結局は見かけだけかもしれないけれど、気持ちは収まるような気がする。自己満かもしれないが、それでもやるのとやらないのとでは悔いが残らない方を選びたい。
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