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青少年のための自殺学入門 寺山修司コレクション 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社/河出書房新社 |
発売年月日 | 2006/09/20 |
JAN | 9784309408095 |
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青少年のための自殺学入門
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商品レビュー
3.9
22件のお客様レビュー
(2023/05/29) 思ってた本と違ったなぁ。 生きよ、と言うために、婉曲的に自殺を説く本って感じです。
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「自殺の方法」というかたちをとって表現された、著者の死をめぐるエッセイなどをまとめた本です。 「「人間いかに死ぬべきか」と思ったら、まずその尊厳を守り、方法化し、殺されるという受け身の死を排さなければならない。そして、死ぬ自由くらいは自分自身で創造したい、と思うのだ」と語る著者...
「自殺の方法」というかたちをとって表現された、著者の死をめぐるエッセイなどをまとめた本です。 「「人間いかに死ぬべきか」と思ったら、まずその尊厳を守り、方法化し、殺されるという受け身の死を排さなければならない。そして、死ぬ自由くらいは自分自身で創造したい、と思うのだ」と語る著者は、自殺を演出するためのさまざまな方法に心を配り、自殺のしかたを詳細に解説します。さらに、藤村操や円谷幸吉、あるいはサン=テグジュペリの『星の王子さま』などにおける死について、衒学的な議論を展開して見せます。 デュルケームは『自殺論』において、自殺という実存的なできごとを社会学的な観点から論じる視点を示しましたが、著者はみずからの死を演出するという試みを通じて、社会的な意味へと還元された自殺をもう一度自分自身のもとにとり返そうとする身振りを演じて見せています。
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※このレビューにはネタバレを含みます
初、寺山修司! 最初は、自殺の方法とか手順とか、遺書の書き方とか、そうした物理的な自殺の話が続く。 そして彼は言う、「ギリギリ追い詰められた中小企業の経営者の倒産による自殺は、自殺のように見えるが実は“他殺”である。膨張しすぎた資本主義社会の歪みから出てくる自殺は、自殺いかんを問わず他殺であるから、私の〈自殺学入門〉のカテゴリーからはみ出す」。 なるほど、わたしが時に考えること、それからこの国が生み出している数多くの自殺者は、他殺であって、彼が言うところの自殺ではないのだ。 わたしは彼がこの作品の中でいう〈自殺学〉をきちんとは理解出来ていない。彼が美しいとする自殺に、わたしはむいてない。 けれど、「家出/死」以降に描かれているのは、紛れもなく、この世界で、一生懸命生きようとしている者の肉声だ。まるで、体は家を出ていても、心は家から出ることができていない、そんなわたしの叫び声だ。 ありきたりになってしまうけれど、死ぬことを考えることは、どう生きるかを考えること、さらに、親を捨てられるか否かにかかってるのだと思う。 わたしが自分自身に向き合っている今、この作品に出会えて本当によかった。 「家出のすすめ」「書を捨てよ、町へ出よう」も読みたいと思いました。
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