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イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ 光文社古典新訳文庫
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イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ 光文社古典新訳文庫

レフ・ニコラエヴィチトルストイ【著】, 望月哲男【訳】

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イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ 光文社古典新訳文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社/光文社
発売年月日 2006/10/20
JAN 9784334751098

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イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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商品レビュー

4.2

42件のお客様レビュー

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2024/12/12

二つの中篇が合わさっていて、 前半書かれていたのは題名であるイワンイリイチが死に進んでいく様を感情の流れと共に表現したもの 後半は妻に対しての疑義が膨らんでいく様相 共通して言えることは感情の揺らぎをとことん生々しく掘り起こしているところ 自分に向かっても他者に向かっても逡...

二つの中篇が合わさっていて、 前半書かれていたのは題名であるイワンイリイチが死に進んでいく様を感情の流れと共に表現したもの 後半は妻に対しての疑義が膨らんでいく様相 共通して言えることは感情の揺らぎをとことん生々しく掘り起こしているところ 自分に向かっても他者に向かっても逡巡する感情がなんとも言えない気になる

Posted by ブクログ

2024/04/14

▼えぐいです。トルストイさん。 ▼「イワン・イリイチの死」は、俗物の役人(貴族なんだっけな)が結婚して働いて子供もできて出世もするけど中年?初老?で病を得て死ぬ。なんだけどこの人がもう、なんのためにどう生きてきたのか、人生が絶望至極の中で病にもだえ苦しむ姿が、もう圧巻‥‥。実に...

▼えぐいです。トルストイさん。 ▼「イワン・イリイチの死」は、俗物の役人(貴族なんだっけな)が結婚して働いて子供もできて出世もするけど中年?初老?で病を得て死ぬ。なんだけどこの人がもう、なんのためにどう生きてきたのか、人生が絶望至極の中で病にもだえ苦しむ姿が、もう圧巻‥‥。実にひやりとじめっと冷たくて絶望的な強烈さと突き放したユーモアに包まれる衝撃。 ▼「クロイツェル・ソナタ」要するに「嫉妬の余り妻を殺害しちゃった男の回想物語」なんです。19世紀?20世紀初頭?のロシア社会のなかで、この人は別段死刑にならずに数年して社会復帰している。そして、たまたま列車で乗り合わせた若者が、知識ゼロから彼の回想を聴く、という趣向。 ▼嫉妬に心さいなまれ、壊れていく人格の描写がすごくって・・・。ふっと思い出したのは別の本の以下のやりとり。 「私は人を殺すような人間ではありません!」 「たれだってそうだ。最初の殺人を犯すまでは」 (薔薇の名前だったか?) ▼比較すれば、当たり前なんですけれど「戦争と平和」にはかないません。「アンナ・カレーニナ」だって相当にレベルが違います。それにしても強烈な中編ではあって、トルストイっていう人も中年期に代表作書いちゃったから、老年期の創作っていうのは一種もどかしさもありながらも、それでもやっぱり力はあるんだなあ…と思い知りました。

Posted by ブクログ

2024/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『イワン・イリイチの死』が特に好きだった。 私もとある病気で、この苦しみから逃れられるくらいなら死んだっていいって思うくらいのお腹の痛みに苦しんだことがあるので、イワン・イリイチの苦しみの描写はとても共感できた。 病気になると、周りは最初は心配してくれていても、そのうちこの嫁のように疎ましく思ったり病気になったことや苦しんでいることが他人への当て付けなんじゃないかと思われたりすることは本当にあるし、病気のせいで周りを暗い気持ちに引きずり込んでしまうこともよくあることだと思う。 自分の人生は間違いだらけだったんじゃないか、こんな時に甘えることができるのは使用人だけなのかとか、なぜ自分だけがこんなに苦しまなければいけないのかとか…読んでいてすごく苦しかった。 解説にもあるけど、恐れ→拒絶→怒り→戦い→絶望→鬱→受け入れという段階を踏むのも共感できた。 最後に死を目前にして、「なんと歓ばしいことか!」「死は終わった」「もはや死はない」という場面があるけど、本当にそうだと思う。 恐ろしいのは死自体ではなくてその瞬間に辿りつくまでの痛み苦しみを乗り越えるところだと私は思っているので、やっと全てにケリがつくと悟った段階でもうそれは死ではなくて救いや安堵だったのではないかなと思う。 『かつて光があり、今は闇がある』という部分も好き。 『クロイツェル・ソナタ』に関しては、一言で言うとなんだこの男……って話。 汽車の中でたまたま相席になった男が、いや実は自分は妻を殺してましてね……と話し出す、というとサスペンスのようだけど、実際は性愛についてみたいな部分が多くてちょっとうんざりした。 性欲に支配されすぎたおじさんにしかみえなかった。性欲がすべての中心すぎる。 ここまで人間て性欲だけで動いてるの!?って絶望しそうになるほど性欲のことばっか考えてる。 これは禁欲の大事さを訴えたかったのかな……? 女を人間とも思わないような思想をずっと聞かされるのでだいぶしんどいけど、やっぱり小説としてはうまいのかなと思う。 嫌だななんだよこのおじさん……と思いながら一気に読めた。 読後クロイツェル・ソナタを聴いてみた。 主人公が言わんとしてることはなんとなくわかった。

Posted by ブクログ

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