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イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社/光文社 |
| 発売年月日 | 2006/10/20 |
| JAN | 9784334751098 |
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イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ
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イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ
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商品レビュー
4.1
48件のお客様レビュー
訳文は読みやすい。 イワン・イリイチの死:自分の死期を悟った初老の裁判官の揺れ動く思いを描く。 死への反発や恐怖を経て、死が近づき今までの人生における自分の価値観(地位、名誉、富、・・)への疑問や孤独感が増す。読み終えてじっくり考えたい本。 クロイツェル・ソナタ:旅の汽車で出...
訳文は読みやすい。 イワン・イリイチの死:自分の死期を悟った初老の裁判官の揺れ動く思いを描く。 死への反発や恐怖を経て、死が近づき今までの人生における自分の価値観(地位、名誉、富、・・)への疑問や孤独感が増す。読み終えてじっくり考えたい本。 クロイツェル・ソナタ:旅の汽車で出会った男が、結婚、夫婦、性といったものについての社会の欺瞞と、自分が嫉妬がもとで妻を殺した経緯を独白する。 独白者は、自分は男女の性愛の真実を見抜いていると考える危ない思考の持ち主。トルストイが論争を求めた作品かな?
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どちらの作品も19世紀のロシアを舞台にした作品ではあるが、前者はこれまでの人生を振り返って葛藤する様、後者は男女をめぐっての性の関係を真摯に向き合い、克明に描いている。その為、現代の人が読んでも当てはまる普遍的なテーマを、両者は扱っており、たとえ時代が異なったとしても、これらの悩みは、人生において容易に解消されないことがわかる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
【イワン・イリイチの死】死を目前にした男の孤独、焦燥、恐怖、怒り、そして絶望。 目の前に当然続いていくと思い込んでいた「人生」という名のレールが、取るに足りない事故によって無慈悲に途絶えんとするとき、自分が選び歩んできた道のり全てが誤ったものに思えて来る――このくだりが特に、読んでいてやたら気持ちが入り込んでしまい辛かった。 襲いくる肉体の痛みに耐え、踏み違えてしまった何かを探し、答えを出せないまま、ただ周囲の人間の上っ面の慰めに苛立つ日々。 夫婦間の軋轢はともかくとして、一見すると公私ともに恵まれた順風満帆な人生が、蓋を返してみれば、虚栄と欺瞞にまみれたものだと気づいてしまう。 「イワン・イリイチは泣きたかったし、誰かに慰められ、泣いてほしかった」 思慮深く要領よく、威厳ある裁判官の、虚勢の奥に隠されたこの思いが、グッと胸をつく。 「死」は、誰とも分かち合えない。 このあたりの容赦の無い心理描写の詰め方が、読み応えがあった。 ラスト、死の直前に訪れた「光」。 息子の泣き声をきっかけとして、もがき苦しむ男が落ちながら見いだした光は、自分のために泣いてくれる者へのあわれみの心――ひいては、彼らが苦しむ理由となっている自身の生の執着を断ち切るしかないという諦念か。 たとえ全ての死に意味が無いとしても、意味があると信じられれば、人は余計な苦しみを背負わず死んでいけるのかもしれない。 そんな感傷を抱かせるのだが、しかし一筋縄ではないところが、物語の書き出し。 彼の壮絶なる葛藤の末の死という結末も、冒頭へとつなげてみれば、何とも形式じみた、あくまで他人事の「死」の一つとして通り過ぎ、世俗的な興味に埋もれていくのだという構造になっていて、何とも言いがたい複雑な気持ちになる。 【クロイツェル・ソナタ】 「愛憎は表裏一体」 とはいうものの、愛は愛でも性愛、そしてそれへの嫌悪感と執着に凝り固まった末の所業。ただひたすらに妻が可哀想…という感想に尽きる。
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