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ダーウィンの足跡を訪ねて 集英社新書ヴィジュアル版
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/集英社 |
発売年月日 | 2006/08/12 |
JAN | 9784087203554 |
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ダーウィンの足跡を訪ねて
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商品レビュー
3.7
10件のお客様レビュー
ダーウィンの簡単な伝記であり、紀行エッセイでもある。伝記としては掘り下げ方が足りないし、エッセイとして味わい深いとも言えないが、まあそんなに悪くもない。 著者は学者のため自分語りに遠慮があるが、語らなければ進まないため、おずおずと自分を出しているせいだと思う。 あんまり出しすぎな...
ダーウィンの簡単な伝記であり、紀行エッセイでもある。伝記としては掘り下げ方が足りないし、エッセイとして味わい深いとも言えないが、まあそんなに悪くもない。 著者は学者のため自分語りに遠慮があるが、語らなければ進まないため、おずおずと自分を出しているせいだと思う。 あんまり出しすぎなのもいただけないが、もう少し出して良かった。 ダーウィンの著作の内容についてほとんど書かれていないのも残念。 でも、ダーウィンの粘り強く、慎み深い性格が伝わるところは、一重に著者のダーウィンに対する愛ゆえ。 近親婚を気にして遺伝を研究したと知ると、学者も経験が仕事に強く影響するのだということを、改めて考えずにはいられなかった。 研究自体に私情を挟まなくても、研究しながら様々な思いが心に浮かんだだろう。それでも学者として公正であろうとする姿は胸を打つ。
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美しい本である。著者がダーウィンゆかりの地を訪れ撮影された写真や、地図が豊富に掲載されている。実際に訪れてみたいという誘惑にかられる。ダーウィン自身の著作は読んだことないし(「種の起源」は本棚の肥やしになっている)、自伝なども今までに読んだことがなかった。本書でちょっと感動したエ...
美しい本である。著者がダーウィンゆかりの地を訪れ撮影された写真や、地図が豊富に掲載されている。実際に訪れてみたいという誘惑にかられる。ダーウィン自身の著作は読んだことないし(「種の起源」は本棚の肥やしになっている)、自伝なども今までに読んだことがなかった。本書でちょっと感動したエピソード。ダーウィンが結婚した相手エマは陶器で有名なウェッジウッド家の娘。ダーウィン自身も医者の息子で、結構裕福な生活だった様子。結局、定職に就くことはなく、研究と執筆、そして10人の子育て(うち何人かは早くで亡くなっているが)に一生を費やしたようだ。さて、そのエマ。良家のお嬢様ということで、ショパン本人からピアノを教わっていたというから、これはちょっと感動モノ。「葬送」(平野啓一郎著)を読んで、ショパンがイギリスにわたっていたこともあるということは知っていたけど、こんなところでダーウィンとつながるなんて。こういう新しい発見・感動があるから読書も旅も楽しいのですね。
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書名通りダーウィンの生家や、学び舎、結婚後の住居、そしてもちろんガラパゴス諸島と、追っかけファンのように縁の地をめぐる紀行文。 ダーウィンの進化論がもたらした衝撃度合いはあまり書かれていないので、そういう面を知りたい方は別の本をどうぞ。 ダーウィンは超金持ちの家に生ま...
書名通りダーウィンの生家や、学び舎、結婚後の住居、そしてもちろんガラパゴス諸島と、追っかけファンのように縁の地をめぐる紀行文。 ダーウィンの進化論がもたらした衝撃度合いはあまり書かれていないので、そういう面を知りたい方は別の本をどうぞ。 ダーウィンは超金持ちの家に生まれて、金銭的に不自由なく育った。ダーウィン縁の建物の写真を見ると、どれも素敵なお屋敷ばかり。妻となった女性は陶磁器で有名なウェッジウッド家の娘さん。祖父の代から親交深かったらしい。というわけでダーウィンは死ぬまで金には苦労しない。 ダーウィンがビーグル号に乗り込むことになった経緯も詳しい。簡単に言うと、ビーグル号の船長から博物学と地質学に詳しい人に航海に参加して欲しいと、ダーウィンを教えていた教授に依頼があったのだが、教授は行けなかったか行く気にならなかったので、「ダーウィン君どうかね?」と振られて「じゃあ、行きます」と答えたから。 まだ22歳と若かったダーウィンは不安より好奇心のほうが強かったのかもしれない。 航海の記録もほとんど紹介されていなので、これまた詳しいことが知りたい場合は他の本を読むしかない。この本ではちょこちょことダーウィントリビア的なことが書かれている。 フィンチという鳥の嘴から進化論の着想を得たというのが定説らしいが、意外や意外ダーウィンはフィンチのことはそんなに気にかけてなかったらしい。航海が終わってから標本を整理していたら、フィンチの中に異なる種類が多く含まれていることに気づき、あ〜っ、もっとちゃんと分類して記録しておけばよかった〜!と嘆いたとか。 後年、遺伝の研究をしていたダーウィンだが、その流れでフジツボの研究をしていたようだ。 幼い息子は父がいつもフジツボとにらめっこしているので、どこの家にもフジツボがあると思い込んでいた。友達の家にお邪魔したとき、「君の家のフジツボはどこにあるの?」と聞いたらしい。 ちなみにフジツボに関する研究は、いまでもダーウィンの研究成果が最もすぐれたもののひとつらしい。 夫婦仲はずっと良かったようだ。ただダーウィンは原因不明の病気(心因性の可能性がある)にずっと悩まされ、子供たちを幼くして何人も亡くしているため、塞ぎ込むことも多く、人付き合いはあまりしなかったようだ。進化論の論争にも自身で弁論することはなく、ダーウィンの番犬と言われた友人のハックスレーにほとんど任せっきりだったようだ。 まあ、そんなこんなの家族や友人のエピソード満載の本。 通勤電車内の往復の時間だけで読めてしまった。結構楽しかった。
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