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愚直スタイリッシュ シャレード文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 二見書房/二見書房 |
発売年月日 | 2006/09/29 |
JAN | 9784576061528 |
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
朋野の愛情が深く突き刺さる作品でした。 翠は、過去のトラウマから、何かがあると女性化してしまう……という病気を抱えている。 そんな翠を献身的に支える朋野――。 という話かなー。 とにもかくにも、朋野の愛情が深くて。 翠が少し外に出れるようになった、と言って喜び。 自分から名刺を作った、と言って喜び。 なんていうか、親が子供に注ぐ愛情並みに深い。 でもって、翠は触られるのがダメで、そういう性的な事柄から、今の状態に陥ってしまったのだから……と、何も手出しもしない……。 一緒に隣で寝てるのにね……。 でも、翠も朋野のことをちゃんと思ってて……というような話でした。 これって、シリーズ物の一つ目……なのかしら? できれば、個人的には翠が元気になって、本当の意味で過去に縛られることのなくなった話を見てみたいなー……と、思いました。
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過去のDVのあと、 「それ以来あいつ、自分で自分のこと認められなくなっちゃったんです。俺はあいつのことすっげ好きだから一緒にいるんだけど、あいつはそれを、俺がお人好しだからだって思ってるんだ。拾った犬は最後まで面倒を見るっている、あれと同じように感じているんです」 「…」 ...
過去のDVのあと、 「それ以来あいつ、自分で自分のこと認められなくなっちゃったんです。俺はあいつのことすっげ好きだから一緒にいるんだけど、あいつはそれを、俺がお人好しだからだって思ってるんだ。拾った犬は最後まで面倒を見るっている、あれと同じように感じているんです」 「…」 「それ、俺のことが信じられないからじゃないんだと思うんですよ。あいつが信じられないのは、自分自身だと思うんです」 自分自身、と奥さんは呟いた。朋野は小さくうなずいた。 「たとえば俺が、顎が外れるまで好きだとか愛してるとか言っても、きっとあいつは信じない。そんな言葉を額面どおり受け取れる人間ではないと、あいつ自身が思ってるんです。自分を信じていないんです。自分を愛してないんです。もしかしたら一生、自分を好きになれないかもしれないんです」 「……」 「だから、奥さん、そうなる前に、もっと自分を大切にしてください。自分を好きでいてください。生きるって言うことは自分を愛するってことだと思うんです。だから心が死んでしまう前に、生きることが楽しいと思えるように、頑張ってみませんか」
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