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思考のための文章読本 ちくま新書
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思考のための文章読本 ちくま新書

長沼行太郎(著者)

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思考のための文章読本 ちくま新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/筑摩書房
発売年月日 1998/04/20
JAN 9784480057549

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思考のための文章読本

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商品レビュー

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2023/05/23

「思考」冷静に論理をたどって考えること(頭のはたらき) と辞書にありました。 本書の課題は、読み・書き・考えるための話題や手法を提供すること ・どの文章にも働いている筆者の独自な思考 これを思想という ・独自な思考をあらわす独特の言い回し これを文体という 個人的な、記憶のスト...

「思考」冷静に論理をたどって考えること(頭のはたらき) と辞書にありました。 本書の課題は、読み・書き・考えるための話題や手法を提供すること ・どの文章にも働いている筆者の独自な思考 これを思想という ・独自な思考をあらわす独特の言い回し これを文体という 個人的な、記憶のストックのなかから、方法的にヒントになるそうなものを、例文として切り取ってまとめたものと言っています。 本書は思考:考え方の辞書のごとしです。 気になったのは以下です。 ・単語の思考 語義を縮小する方向と、拡大する方向の2つのタイプをもつ  狭義、厳密な定義 明確な対象設定 ⇒語義縮小の思考  外延の拡大を伴い、語義を拡大する設定 ⇒語義拡大の思考  語義の扱いは、意味論というより、語用論の延長上にある ⇒語義を通じて文化を知ることは、比較文化論にも用いられている ・語源の思考  語源とは一種の解釈学 一つの単語の語源をめぐって、いろいろな解釈が生まれる  分解するとその単語の過去が姿が現れる それだけでも語源は十分におもしろい   地名はかっての地理的・文化的な諸情報を保存している ⇒でも、当て字がおおいので、漢字表記を信用してはならない  語源によってが稲を明確にする方法は、注釈の方法として普遍的なものである ・確実の思考  明証の規則 私が明証的に真であると認めたものでなくては、いかなるものも信じてはいけない  分割の規則 問題をできる限り多くの、もっともその問題を解くために必要なだけの数に分割すること  順序の規則 私の思想を順序に従って導くこと  枚挙の規則 何ものも、見落とすことがないように完全に枚挙すること  確実さは、懐疑の除去作業を通じて得られる。推論の形式抜きの絶対的確からしさ、すなわち明証である。 定義の思考  明確な思考をすすめるために、いろいろな意味をもってしまう言葉にあらかじめ意味を限定しておくこと 関係の思考 反定義の思考 超定義の思考 論理学の思考 レトリックの思考 修辞学 全部と一部の思考  反証 全部に通用するかどうか、1つのあてはまらない見解を示すこと 量化の思考  命題を量的に規定して推論を進めていくこと  すべてが歩かないかではなく、柔軟な思考のためにも、全否定ではなく、部分否定、を見解に含める。  代用 ある場面では、敏感に、また、ある場面では、寛容に使い分けていく 問いの思考  問うことは疑問文をつくることとはかぎらない  逆に疑問文であるからといって問いであるとはかぎらない 転倒の思考  国会議員が詐欺を働いた ⇒ 国会議員が詐欺を働いたのではなく、詐欺師が、たまたま国会議員だった  転倒の思考は、順序を変えることによって、もともとあったのに、今では気がつかなくなっていること、忘れてしまっていること、隠されていることを明らかにする 人間拡張の思考 擬人法の思考 人に例えてみる ⇒だから比喩 拡張と比喩 特異点の思考 徹底的に純粋化していけば、極限まで進めていく 極端な想定・仮定から出発して思いがけない世界へトリップしてしまう 特異点、臨界点 背理法の思考 実際とは反対の状況を仮定することから出発して、命題を肯定・承認するアプローチ 入れ子の思考 入れものに入れてみる 中身を指示して ラベルを張ってみる それを外部に向けて宣伝してみる 境界としてイレモノは、それぞれ内部・外部という両界的な性質をもっている 目次 序 思考の形態学 1 単語の思考 2 語源の思考 3 確実の思考 4 全部と一部の思考 5 問いの思考 6 転倒の思考 7 人間拡張の思考 8 擬人法の思考 9 特異点の思考 10 入れ子の思考 あとがき 引用文献一覧 ISBN:9784480057549 出版社:筑摩書房 判型:新書 ページ数:256ページ 定価:660円(本体) 発行年月日:1998年04月20日第1刷

Posted by ブクログ

2018/10/28

【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】

Posted by ブクログ

2010/08/20

 本書は、読み、書き、考えるための話題や手法を提供し、それをツールとして使えるように読者を誘う。例文を読み、目から鱗が落ちるような箇所を読み、発想を変え、読者の見方、考え方を変えてくれる。また、思考や文章について、考えを深められるような本である。  本書を読んで私が大事であると...

 本書は、読み、書き、考えるための話題や手法を提供し、それをツールとして使えるように読者を誘う。例文を読み、目から鱗が落ちるような箇所を読み、発想を変え、読者の見方、考え方を変えてくれる。また、思考や文章について、考えを深められるような本である。  本書を読んで私が大事であると思ったのは、問いの思考についてである。考える力をつけたり、深く思考するためには、何かの対象について明確な問いを立てる必要がある。問いは解決に向かう意志であり、方法でもある。著者によると、「必要は発明の母」であり、「問いは解決の母」である。  明確に問う癖をつけるにはどうしたら良いのか?それは、疑問文をつくり、その疑問文が明確かどうか、吟味する習慣をつくることである。問題設定の仕方を吟味する方法はいくつかある。 (1)問いを答えやすい形にすること 例)コロンブスの卵 (2)大きな問題を小さな問題に分解すること 例)多角形の面積を出すときに三角形に分解する (3)対話をする  問いを立てることによって問題は明確化する。問題から逃げずに真正面から受け止めて、問いを立てることによって問題解決に近づく。なぜなら、人間の性質上、無意識的に問いに対応する答えを見つけようとするからである。そのため、問いを立てることによって今まであなたにとって問題でなかった問題が明確化するのだ。ある対象に対して「なぜなのか?」「何でなのか?」という疑問を常に持ち続けることによって、新しい発想は可能となる。つまり、問いを立てることは思考の出発点に立つことであると言える。ゆえに、考える力をつけるためには、あらゆるものに問いを立てることが大切である。

Posted by ブクログ

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