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夜のパパ
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夜のパパ
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商品レビュー
4.1
12件のお客様レビュー
図書館でたまたま見かけて、子どもの頃読んだことを思い出した。 夜のパパという不思議な存在(今読むとベビーシッターとわかる)、交互に語るという構成、そして挿絵から感じる夜の空気…どれも懐かしく感じながら読むことができた。内容はほとんど忘れていたので、初読の気分も味わいつつ。 ユリ...
図書館でたまたま見かけて、子どもの頃読んだことを思い出した。 夜のパパという不思議な存在(今読むとベビーシッターとわかる)、交互に語るという構成、そして挿絵から感じる夜の空気…どれも懐かしく感じながら読むことができた。内容はほとんど忘れていたので、初読の気分も味わいつつ。 ユリアと夜のパパが交互に記述を進める(でもお互いの書いたところは読まないルール)という構成が面白くて、二人が本を書いている時間軸と、そこに書かれていることを経験した時間軸が並行している。なので、登場人物の追体験をするというよりは、第三者になって二人から話を聞いている感覚になれる。二人の語り口から察するに、親密な第三者になれたような。 この構造のため、全ての場面が明らかに語られる訳ではないので、逆に、ここにない場面が二人の間にはもっとあるんだろうなと想像でき、そこからより二人の間の信頼感や親密性みたいなものも感じることができる。 面白い〜続巻も続けて読みたい。 子どもに勧めるなら、ある程度読む力がある子でないと難しいかもしれない…けど、良い本好きな本。
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「未婚で夜勤看護師をしているユリアの母親が、夜、ユリアの面倒を見てくれる人(夜のパパ)を募集すると、やってきたのは、石に関する本を執筆中の男の人でした。しかもその人は、スムッゲルというフクロウをつれてきたのです。 もう子供じゃないんだから、夜のパパなんかいらない、と怒ったユリア...
「未婚で夜勤看護師をしているユリアの母親が、夜、ユリアの面倒を見てくれる人(夜のパパ)を募集すると、やってきたのは、石に関する本を執筆中の男の人でした。しかもその人は、スムッゲルというフクロウをつれてきたのです。 もう子供じゃないんだから、夜のパパなんかいらない、と怒ったユリアは、「じゃましないでください!立ち入り禁止!」と貼り紙をして、自分の部屋にこもります。ところが、奇妙な鳴き声が聞こえてきて、興味をひかれたユリアは・・。 10歳の女の子の感覚を、内面(ユリアの日記) )と外面(夜のパパの日記)から、生き生きと描いた物語。」 (『大人のための児童文学講座』ひこ・田中著 より)
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以前読んだ「鳴りひびく鐘の時代に」も好きすぎたけど、またぜんぜん違った、現代のお話しで、なんともユニークで、いいなぁ。 看護師のママが夜のお仕事の時に、娘が一人にならないようにと、夜の子守りを雇うことになる。しっかりものの女の子はママが勝手にきめたので、頭にきている。夜のパパな...
以前読んだ「鳴りひびく鐘の時代に」も好きすぎたけど、またぜんぜん違った、現代のお話しで、なんともユニークで、いいなぁ。 看護師のママが夜のお仕事の時に、娘が一人にならないようにと、夜の子守りを雇うことになる。しっかりものの女の子はママが勝手にきめたので、頭にきている。夜のパパなんていらないし、私の部屋には絶対に入らなせないで!なんて言っていた。。 ところが、やってきたのはふくろうを連れたなんだか気になる人。。 意地をはるというか、自分をしっかり持ったまま、夜のパパと接していく姿がとても可愛らしく、また夜のパパも女の子(ユリア)のことを変に子ども扱いしたりはしないところが凄くいい、2人の関係。 そして、夜のパパを証明するために2人は本を書くとにする… なんていう、変わったおはなし。夜を印象的にさせるために、ふくろうがいたり、夜だけに咲く花のエピソードがあったり、よくできてるなー。そして、2人の会話が本当に素敵✨ 「秘密ってものはね、人におしゃべりしてこそ、はじめて秘密になるのよ」 「夜ふかしすることを『ふくろうみたいに起きてる』って言うんだよ」 やっぱり子どもを見守る素敵な大人の存在、いいなぁ。児童文学の醍醐味。 #児童文学 #マリアグリーペ
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