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夏の家、その後 Modern & Classic
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社/河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2005/07/04 |
| JAN | 9784309204437 |
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夏の家、その後
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夏の家、その後
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
「夏の家、その後」(ユーディット・ヘルマン:松永美穂 訳)を読んだ。余分なものを削ぎ落とした文章がむしろ極限の叫びを際立たせるものなのか。しかしまあ無愛想でとっつきにくい物語ばかりだなあ。私は決してマゾヒスティックな人間ではないけれど、読み進むにあたり結構快感があるな。
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『彼はハンターが思い出せるかぎりずつとむかしからそこに立っていて、「多すぎる電気が人を狂わせる!」とわめいている。通行人たちは笑い、彼の足の前に十セント硬貨を投げるが、彼はけっして拾おうとしない』-『ハンター・ジョンソンの音楽』 失いそうになるバランスをなんとか保ちながら日常を...
『彼はハンターが思い出せるかぎりずつとむかしからそこに立っていて、「多すぎる電気が人を狂わせる!」とわめいている。通行人たちは笑い、彼の足の前に十セント硬貨を投げるが、彼はけっして拾おうとしない』-『ハンター・ジョンソンの音楽』 失いそうになるバランスをなんとか保ちながら日常を生きる人々の物語。ユーディット・ヘルマンの描く世界を俯瞰した視点から一言で表そうとすると、そんな風になるように思う。恐らくその根底にあるのは、流浪、という感覚に違いない。定住する場所を持たない、というのがその言葉の本来意味するところだと理解しつつ、現代における流浪は、代々受け継いだ土地から切り離された人々を等しく襲う感覚であろうとも、また、思う。その意味においても、ユーディット・ヘルマンの短篇から漂ってくる危ういバランスは、都市に棲むということと切り離すことのできないものなのだと思う。 都市型の生活をする者には、自分たちが如何に砂上の楼閣に暮らしているかが見えない。時として大規模な自然災害が起こりそのことを実感する。食料もエネルギーも周辺からの流入なくしては楼閣の暮らしは成り立たない。それを忘れていられるほどに物は溢れ、消費され、電気は夜を明るく照らし、目を逸らさなくさせるように映像やインターネットの環境を提供する。しかし預言者の箴言が地下鉄の壁に書かれているように、精神を病んで街頭に立つものの言葉に真実は込められている。 そのことを、ユーディット・ヘルマンは見逃さない。漠然とした不安を抱える人々の崩れそうなバランスを揺さぶるものが、余りにも脳化した都市型生活に起因していることを見抜く。そしてそんな都市に暮らすものの中にも、身体能力の高さを発揮して如何に自分が安寧を求めて定着しようとしている場所が、きわどい安定の上に成り立つものであるかを察知しているものがいるということを短い文章の中に描き出す。 矮小化を恐れずに言えば、そこには肉体を物理的な労働力として費やす型の日常の有無が関係しているように思う。繰り返し揮う鍬。そして自給自足。そこに熟達は必要であろうけれど、複雑な思考は要らない。しかしその肉体労働こそが、不安を振り払う、あるいは立ち上がらせなくする作用として働く。脳の中で絶えず生起する小さな波を如何に増幅させないか、それが鍵。 しかし、気を紛らわせる、という為だけであれば、都市型生活の中にでも似たような作用をもたらす楽しみはある。趣味に没頭することや、極端な形ではあるがドラッグに耽る、とか。しかしそれらはいずれも、他を排除し自らを閉じた世界に放り込む。バランスの悪さを解消するのではなく、気付かないふりをするだけだ。だからそこには常に綻びが生じる。単純に言えばユーディット・ヘルマンはそのことを繰り返し語っているだけのようにも見える。 グローバリズムだとか、経済至上主義だとか、恐らく大方の人々はもうそんな話は聞きたくないと思いつつ、そこからどう抜け出したらいいのかも解らなくなっている。そんな人たちにユーディット・ヘルマンは響くのだろうと思う。
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シュタインはその家を冬に買った。それは廃墟だった。都会で暮らす若者たちの浮遊感覚を繊細で軽やかな筆致で描き衝撃のデビューを果たしたドイツ新進作家の第一短編集。
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