NPOの教育力 生涯学習と市民的公共性

佐藤一子(編者)

• 内容紹介: 内容:NPOの教育力と協働・参画型社会の構築 佐藤一子著. 教育の公共性をめぐる葛藤とNPO:NPOにおける学びの公共性 高橋満著. 学校教育における公共性の再編成とNPO 平塚眞樹著. 社会教育行政の再編とボランタリーセクター 石井山竜平著. NPOの教育力と参画型社会の学び:社会教育に対するNPOのインパクト 田中雅文著. 子どもNPOと参加型活動の促進 吉田里江著. 国際NPOがひらく平和と共生の社会 成玖美著. 環境NPOにおけるパートナーシップ 朝岡幸彦著. NPOにおける人材養成と社会的環境整備:対人援助関連NPOと新たな専門性の形成 岡幸江著. NPOで働く意味とスタッフの力量形成 辻浩著. NPO支援センターの教育機能とネットワーク 櫻井常矢著
• 販売会社／発売会社: 東京大学出版会/東京大学出版会
• 発売年月日: 2004/06/15
• JAN: 9784130513098

商品レビュー

2013/04/18

生涯学習時代において、NPOの果たす役割は大きい。
市民の社会参画の場となるだけでなく、NPO自体が社会に提言を行ったり、社会問題の広報を行うこともあれば、NPO参加によって参加者の意識変容も生じると考えられる。

社会に発信する場として、また、内部の人材を育てる場としてNPOの教育力が注目される。
教育系のNPOであれば、これまで学校教育や行政が担えなかった部分を補佐する機能もある。

内部人材の育成において、リーダーや参加者が一番の学びと考えているのは、他の人との交流であり、多様な人とのやりとりであるということは、実感とも一致する。

教育系NPOの教育事例がいくつか挙げられていたが、
内部人材の育成についてももっと掘り下げて知りたかった。

”知識を与えるタイプの教育ではなく、共に学び、問題にとりくむ参加型の学習がおこなわれており、フォーマルな教育の場では自己実現できない子どもや青年にとっても、育ちあうこと、自分を探すこと、人と出会うことなど、「学び」の原点となるような営みが創造されている。NPOにおける「新しい働きかた」の探求も現代的な職業教育の可能性を拓くものである。”