IBMを世界的企業にしたワトソンJr.の言葉 Eijipress business classics

トーマス・J.ワトソン Jr.(著者), 朝尾直太(訳者)

• 販売会社／発売会社: 英治出版/英治出版
• 発売年月日: 2004/07/12
• JAN: 9784901234528

商品レビュー

2018/10/23

一級の人物の言葉は、経年に耐え、人の手垢にまみれることなく、輝きを失わない。「完璧を目指さずに成功することよりも、完璧を目指し失敗するほうを選ぶ」というワトソンの言葉には、彼の経営哲学がにじみ出ていて、本当に感激する。ビジネスマン必読の一冊。

2015/08/20

IBMの人工知能の発表。その人工知能に付けられていた名前は創業者とその息子の名前でした。この本を読んだのは、そんな「ワトソン」という名前をなぜ人工知能につけたのか？を知りたくて。改めて、IBMが何を目指して何をしようとしている企業なのかもわかり、いい読書になったと思います。

一貫して、語られる健全な信条と倫理そして清廉。

立ち返る際にとても必要な視点。

形式としてや一つの施作的な方法では信条は貫けない
またそれも学びの一つです。

2012/11/05

1962年にこの内容。
IBMが実際どういう企業だったか、現在どういう企業なのか、
それらはひとまず横に置いて、
かつて一大成長を遂げた世界的企業であることは事実であり、
その成長を支えた経営者であるワトソンｊｒ．の言葉にも
力が漲っている。説得力が凄い。一つ一つの言葉に
卓越した先見性と、経営センスの一言では片付けられない
パワーを感じる。
先見性と評したが、50年前のビジネス論の内容が、現代に通じる
エッセンスに満ちていること自体が驚異である。
だってどのページにも、明日にでも活かしたい宝石のようなワードが
ちりばめられているんだよ？
ちょっと長いけど、特にぐっときた一節、
『社員と顧客の関係、そのお互いの信頼、評判を大切にすること、
顧客を＜つねに＞優先する思想。これらすべては、心底確信して
実行に移したとき、会社の命運を大いに左右しうる。』
このフレーズに至るエピソードが熱い！燃える！

後半になると企業と国家（アメリカ）との関係性に重きを置いている分、
ちょっと距離を感じるので★★★★。