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白仏
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 1997/09/20 |
JAN | 9784163171807 |
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白仏
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
辻仁成氏が祖父をモデルに、筑後川の最下流、有明海に接する河口の島・大野島を舞台に描いた大河小説。 「何のために生きるのか」、「死とは何か」という生きていく中で誰もが必ず行き当たる命題を絶えず考え続けた主人公・鉄砲屋稔の人生が、淡々とした文章で彩られていく。 地味だけど退屈じゃな...
辻仁成氏が祖父をモデルに、筑後川の最下流、有明海に接する河口の島・大野島を舞台に描いた大河小説。 「何のために生きるのか」、「死とは何か」という生きていく中で誰もが必ず行き当たる命題を絶えず考え続けた主人公・鉄砲屋稔の人生が、淡々とした文章で彩られていく。 地味だけど退屈じゃない、一人の人間の生き様がそこに在る。 戦争で敵を殺したことに悩み続け、愛する者たちを失った先にたどり着いた、遺骨で仏を作るという試み。実際に大野島にそれがあるのですね。画像を検索して見たら、白くて綺麗な仏様でした。 作中で稔が至った死の境地、 「死とは常にそばに在ることだと思うとです。生きたもんのそばに在ること、それが安らかな死だと思うとです」という言葉に深く感じ入りました。 死が絶望なら生きる意味はあるのか?という彼の一生の命題に対する答えだったのでしょう。 穏やかで満ち足りた読後感を味わえる作品でした。
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自らの祖父鉄砲屋をモデルにして、生と死、魂について書き上げた作品。 子供ん頃は死が分からんために恐ろしくて仕方なかったとです。ばってん今は違う。短かろうが長かろうが生を全うしたところに死という入り口があるとです。 死とは常にそばに在ることだと思うとです。生きたもんのそばに在るこ...
自らの祖父鉄砲屋をモデルにして、生と死、魂について書き上げた作品。 子供ん頃は死が分からんために恐ろしくて仕方なかったとです。ばってん今は違う。短かろうが長かろうが生を全うしたところに死という入り口があるとです。 死とは常にそばに在ることだと思うとです。生きたもんのそばに在ること、それが安らかな死だとおもうとです。
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辻仁成さんの作品を読むのは芥川賞受賞作「海峡の光」含め7冊めとなりますがこちらの作品が一番好きでした。 終始、面白く一気に読み終えました。
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