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ふたりごと自由帳 まんがタイムC
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 芳文社/芳文社 |
発売年月日 | 2007/07/06 |
JAN | 9784832265554 |
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ふたりごと自由帳
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商品レビュー
4.4
9件のお客様レビュー
この漫画のテーマは「距離感」と「ディスコミュニケーション」だと思う。 小坂俊史と重野なおき。ともに昨今巷に氾濫するいわゆる萌え系美少女四コマジャンルとは一線を画する、ある意味で手堅くスタンダードな四コマギャグを描き続けてきたベテラン作家。 そんな二人がタッグを組んで世に送り出した...
この漫画のテーマは「距離感」と「ディスコミュニケーション」だと思う。 小坂俊史と重野なおき。ともに昨今巷に氾濫するいわゆる萌え系美少女四コマジャンルとは一線を画する、ある意味で手堅くスタンダードな四コマギャグを描き続けてきたベテラン作家。 そんな二人がタッグを組んで世に送り出した共著「ふたりごと自由帳」は、ほのかにしょっぱくほろ苦く、悲喜こもごもの人間模様が淡白な中にもぎゅっと凝縮された贅沢な一冊。 頭をからっぽにして読める話やからっと笑える話をお求めの方には向かないかもしれない。なぜならこの本は、喜怒哀楽の哀と楽の中間のような感情を底流としている。 この本に出てくる人々は少なからず人間関係に悩んでいる。しかしその一つ一つはとりたてて重大な悩みではない、人間だれしも体験する漠然とした寂しさ……「人間やってるなら避けて通れないよね」となんとなく納得しちゃうようなものである。 そこで取り扱われるのはディスコミュニケーション、人と人との微妙な距離感。 友人、恋愛、仕事……さまざまな題材を扱った中で、もっとも印象に残ったのは家族の死を扱った話。 その中で登場人物がポツリと呟く一言にずしんとくる。 「よく知らないひとの葬式ほど哀しいもんなんだね」 「お母さんがあの電車に乗ってなくてよかった 静かにしてあげられて本当によかった」
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四コマギャグ漫画家2作家による、同人ショートショート作品集。 本人達曰く“笑いを意識しないものを目指した、しみったれたショート集”との事ですが、ギャグでもブラックでもシュールでもなく、叙情的で余韻が残る作品群でした。 コミックなのに、なんとも言えない読後感。 万人受け...
四コマギャグ漫画家2作家による、同人ショートショート作品集。 本人達曰く“笑いを意識しないものを目指した、しみったれたショート集”との事ですが、ギャグでもブラックでもシュールでもなく、叙情的で余韻が残る作品群でした。 コミックなのに、なんとも言えない読後感。 万人受けはしないかもしれないけど、個人的にはオススメ作品。 ただ両氏のギャグ漫画を知った上で読んだ方が、味わい深いと思われます。
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圧巻。「遠野モノがたり」「中央モノローグ線」と小坂俊史を辿ってきたけれど、いちばん剥き出しのものすごさ。やろうとしている事はある意味高野文子とかにも接近してるんじゃないかな……。 特に終盤の「死」三部作→「足跡読み」までの流れは鳥肌が立つ。こんなに冷徹に、でも決定的な真実を、ここ...
圧巻。「遠野モノがたり」「中央モノローグ線」と小坂俊史を辿ってきたけれど、いちばん剥き出しのものすごさ。やろうとしている事はある意味高野文子とかにも接近してるんじゃないかな……。 特に終盤の「死」三部作→「足跡読み」までの流れは鳥肌が立つ。こんなに冷徹に、でも決定的な真実を、ここまでも見事に。ほんとにすごい。うわあああ……。 初めての出会いだった重野なおきは、小坂の「わびれ」を救うような、ストーリー巧みなハートウォーミング路線。絵も可愛らしくて、笑っちゃうようなアイデアの数々が楽しかったです。
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