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「私」の秘密 哲学的自我論への誘い 講談社選書メチエ253
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2002/11/12 |
JAN | 9784062582537 |
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「私」の秘密
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中島哲学の論域は広範にわたるが、強いて分ければ「時間論」「自我論」「自由論」の三つに大別できるであろう。それはカント哲学の主領域ともほぼ重なるが、本書はその中の自我論に照準を絞った優れた入門書である。 「私」とは何か。社会的には如何様にも答えることのできるこの問いは、哲学的には...
中島哲学の論域は広範にわたるが、強いて分ければ「時間論」「自我論」「自由論」の三つに大別できるであろう。それはカント哲学の主領域ともほぼ重なるが、本書はその中の自我論に照準を絞った優れた入門書である。 「私」とは何か。社会的には如何様にも答えることのできるこの問いは、哲学的には返答に戸惑わざるを得ない難問である。例えば永井均が「私」の唯一性・絶対性に立脚した独我論を展開するのに対し、中島の自我論はもう少し柔軟性があり、また永井よりも時間性に重点を置いているのが特徴である。「私が過去を想起するのではなく、過去と現在をつなぐ存在がすなわち私なのだ」という主張にカントの超越論的統覚を、「私とは知覚の対象にも想起の対象にもなりえない、膨大な不在のことである」という主張にサルトルの対自存在を見て取ることもできようが、豊富な哲学的知識に裏付けられつつ経験を何よりも重視する中島の論述には説得力があり、読者は安心して読み進むことができる。 あとがきで中島自身が自嘲気味に語っているとおり、エッセイスト中島とは一線を画した格調高い哲学入門書である。よりハイスペックな『カントの自我論』よりも汎用的で分かりやすく、読者を選ばない。哲学者中島の面目躍如たる好著である。
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[ 内容 ] 「私とは何か」と問う者こそが、「私というあり方」をする者である。 過去と現在。 両立しえない二つの時間をつなぐ能力こそが、「私」である。 時間論・身体論との出会いが、「私」という不可思議な存在の謎を解く。 [ 目次 ] 第1章 「私とは何か」という問いの特殊性 第...
[ 内容 ] 「私とは何か」と問う者こそが、「私というあり方」をする者である。 過去と現在。 両立しえない二つの時間をつなぐ能力こそが、「私」である。 時間論・身体論との出会いが、「私」という不可思議な存在の謎を解く。 [ 目次 ] 第1章 「私とは何か」という問いの特殊性 第2章 知覚の現場に私はいない 第3章 見えるものと見えさせるもの 第4章 想起とその主体としての私 第5章 観念に対する者としての私 第6章 「この」身体から「私の」身体への転換 第7章 他者たちの成立 第8章 不在としての私 エピローグ 私の死 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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