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芥川賞全集(第17巻)
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芥川賞全集(第17巻)

笙野頼子, 室井光広, 保坂和志, 又吉栄喜, 川上弘美, 柳美里, 辻仁成【著】

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芥川賞全集(第17巻)

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商品詳細

内容紹介 内容:タイムスリップ・コンビナ-ト 笙野頼子著. おどるでく 室井光広著. この人の閾 保坂和志著. 豚の報い 又吉栄喜著. 虹を踏む 川上弘美著. 家族シネマ 柳美里著. 海峡の光 辻仁成著
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2002/08/10
JAN 9784165072706

芥川賞全集(第17巻)

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2015/06/05
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芥川賞を読むにあたって、全集が便利かなと思い 利用してみました。良い点は、選評が載っていること 悪い点は…物理的に重い。持ち運びしづらい。 『タイムスリップ・コンビナート』と『おどるでく』は 二回読みました。 『タイムスリップ・コンビナート』笙野頼子 夢を言葉の魚拓で綺麗に写し取ったような作品。 夢の中の自分はちゃんと理解できてる会話でも 書き起こしたらこんな感じなんだろうと納得。 「マグロとの恋愛に凝ってしまっている」あたりから ぐいぐい引き込まれました。恋愛に凝る、って。 海芝浦駅って不思議な場所だなぁ。 『おどるでく』室井光広 ロシア語の表音で書かれた日記の中の「おどるでく」に ついて考察しつつ、過去の出来事を回想する、という内容 ロシア語というチョイスはとてもいい、英語だとみんな読めるし フランス語だとオシャレ過ぎ、イタリア語だときっと明るい 雰囲気に包まれてしまう、ロシア語、キリル文字なら日本人には なじみが薄くて薄暗い雰囲気が感じられる 内容は日本語だけどそれをローマ字で書けばどんな内容でも書ける!という 啄木のローマ字日記に倣ってロシア語で書いてみた、らしい ただし内容は難解すぎて、どうしたらいいのか…とお手上げでした そもそも小説なのか、という疑問が。人間関係の回想部分がなかったら読み物として面白かったかも。 『この人の閾』保坂和志 前の2作からいきなり爽やかな小説。感想があまり出てこない。。ちょうど20年前(平成7年)、書かれた時には斬新な内容だったのか?と思い立ち、1995年の小説を 調べると、あの『失楽園』が出てきました。うーん。。 小説も生ものということでしょうか。 『豚の報い』又吉栄喜 作中の沖縄の風習について間違いらしきものはあるらしい ですが、ダントツで面白かった、真面目に書かれたドタバタ道中記 『蛇を踏む』川上弘美 1行目から違和感なくすっと入っていける。梨木果歩さんの『家守奇譚』を思い出しました。 「家族シネマ」柳美里 設定を詰め込み過ぎてとっ散らかっている気がした。 設定の説明で物語が進んでいく。登場人物全員が 始終イライラ、キーキーしている印象。 「海峡の光」辻仁成 『冷静と情熱のあいだ』以来。こちらのテイストのほうが 好きです。男性の苛めは女性とはまた違う陰湿さがありますねぇ。。 巻末の選評が作品をぶった切っていて、ゾクゾクしました。 「受賞には反対した」「読みにくかった」「何か勘違いをしている」 「格別の感想はない」「リアリティがない」などなど。

Posted by ブクログ

2015/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「海峡の光」辻仁成著 2015.05.01(金)読了  かつて自分を苛めた同級生花井修が受刑者としてやってきた。主人公斉藤は刑務官となった今、じわじわと仕返しをしようと試みるが・・・。  読みようによっては、若干BLちっくな作品だと思った。 「家族シネマ」柳美里著 2015.05.04(月)読了  俳優である妹の呼びかけにより、ドキュメントタッチの家族映画を撮ることになった。家族関係を再構築しようとするも、結局は絵に描いた餅にしかならない。  ヒロイン素美も家族には一切を求めず、仕事で出会った陶芸家深見清一に求めるが・・・。最後の最後まで救いがなく寂しく感じた。 「蛇を踏む」川上弘美著 2015.05.05(水)読了  主人公が蛇を踏んで、物語はスタートする。ある種の寓話的な作品かと思ったが、いにしえよりの信仰を含んでいるようにも思われる。  一文事態はさらりと読める。しかし全体はねとねとしていて、自分の脳内に蛇がいるのではないかと錯覚を持った。 「豚の報い」又吉栄喜著 2015.05.07(木)読了 行きつけのバーに一頭の豚が迷い込んだのが、きっかけで真謝島へ行くことになってしまった正吉。そんな彼もじつは父親の遺骨を拾いに行く目的があり・・・。女三人と男一人の珍道中を描いた作品ではあるが、みなそれぞれ心に闇を抱えて生きている。沖縄の青い空と、登場人物の苦しみとのコントラストがよかった。 「この人の閾」保坂和志著 2015.05.08(金)読了  出張で小田原にやってきた三沢だったが、約束をすっぽかされ、大学時代の友人真紀さんを訪ねる。素朴な話だが、登場人物たちの会話か心地よい。二人のほかにもゴールデン・リトリーバーのニコベエ、真紀さんの子供洋介君との交流もとてもよかった。 「おどるでく」室井光広著 2015.05.09(土)読了  いきなりロシア語が出てきて、読み通せるか不安だった。小説というよりも、論文を読まされているような感覚に陥った。中盤に差し掛かり、ダジャレ的な表現だったことに気づき、それからはおもしろく読めた。 「タイムスリップ・コンビナート」笙野頼子著 2015.05.11(月)読了 いや-、おもしろかった! いきなりマグロとの恋愛(夢)話から、最後のオチまでツボでした。 以前、岸本佐知子さんのエッセイを読んでから、ずっと笙野さんは気になっておりましたが、この作品を読むまではガマンしてました。 見事にどぼん! とはまったので、読みます。

Posted by ブクログ

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