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桜桃とキリスト もう一つの太宰治伝
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2002/03/30 |
JAN | 9784163205304 |
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桜桃とキリスト
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太宰治が井伏鱒二の仲人による石原美知子との再婚を期待する手紙から感じる彼のナイーブさと意外な真面目さ。無教会キリスト教指導者・塚本虎二の影響による聖書への造詣、『駆け込み訴え』『女生徒』『走れメロス』などの名作が生れた背景ともいうべき美知子との家庭生活の充実。彼の作品がそもそも名作であるその独特の文体の秘密などについて迫力ある文体で表現してくれています。美知子の前に結婚・離婚した小山初代。愛の結晶・太田治子の母となった太田静子、そして2人きりの死をあたえるため心中をした山崎富栄など、その他にも多くの女性との浮名を流しながら、死ぬ前に書いた美知子のみを愛しつづけているという遺書の凄さに驚きでした。美知子にとってはこの言葉は救いだっただろうと思います。しかし、破滅的な生活をし、師の井伏鱒二を「悪人」と呼ぶ独善的な晩年は淋しさを感じざるを得ません。小説を書けなくなって死を選ばざるを得なくなったということは事実なのだと思います。三鷹市下連雀、井の頭公園など、現住所の近くの出来事ばかりであり、ひと事とはおもえないような臨場感を感じました。
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