いのちのかたち 新・ちくま文学の森6

鶴見俊輔, 安野光雅, 森毅, 井上ひさし, 池内紀【編】

• 内容紹介: 内容:雪の夜、森のそばに足をとめて フロスト著 川本皓嗣訳. 菊の花 中野重治著. ジガ蜂 島木健作著. 線路 広津和郎著. 風変りなロマンス テネシ-・ウィリアムズ著 鳴海四郎訳. 山椒魚 コルタサル著 木村栄一訳. 火の魚 室生犀星著. 川 岡本かの子著. 鬼子母神 平林たい子著. 晩菊 林芙美子著. 好日 天野忠著. 凍ばれる 吉野せい著. 生命の尊厳について 富士正晴著. そうかもしれない 耕治人著. 朝霧 永井竜男著. 父親 ビョルンソン著 山室静訳. 水浴 コストラ-ニ著 徳永康元訳. 蠅 マンスフィ-ルド著 崎山正毅訳. 清潔な明るい場所 ヘミングウェイ著 佐伯彰一訳. 老人の死 フィリップ著 山田稔訳. ヴィンセント・ファン・ゴッホ C.アヴリ-ヌ著 河盛好蔵訳. 不思議なサ-カス 高見順著. 終りの火 檀一雄著. 終焉 幸田文著. 私々小説 藤枝静男著. 生命観の諸相 解説にかえて 鶴見俊輔著
• 販売会社／発売会社: 筑摩書房
• 発売年月日: 1995/02/23
• JAN: 9784480101266

商品レビュー

2023/10/16

1995年初版。日本・海外の作家の「死」についての短編集。切実な印象です。88歳の母が日々弱っていく姿を見つめ、64歳の自分の衰えに釈然としている私にとって「死」は、とても身近です。それに対して、職場である山間の小学校での子どもたちと接するなかで、この子たちは100歳くらいまで生きるのかなあと思うと不思議な感じを強く受けます。作品集の中では、檀一雄さんの妻律子さんとの別れや幸田文さんと父露伴との別れの話には胸が痛みます。生きていくことは大切な人を見送って行くことだと切に感じる最近です。

2013/03/28

このシリーズはどれも面白い

線路…広津和郎
火の魚…室生犀星
生命の尊厳について…富士正晴
不思議なサーカス…高見順

あたりが特に好きだった

2009/11/25

byNHK夜間中学人生変わる：『キクの花』ほか
-----
雪の夜、森のそばに足をとめて(フロスト)
菊の花(中野重治)　：そこでありたっけの力で生きていく…
ジガ蜂(島木健作)
線路(広津和郎)
風変りなロマンス(テネシー・・ウィリアムズ)　：猫と性sex
山椒魚(コルタサル)　：なりきる??
火の魚(室生犀星)　：魚拓！死と命の生！
川(岡本かの子)
鬼子母神(平林たい子)
晩菊(林芙美子)
好日(天野忠)
凍ばれる(吉野せい)
生命の尊厳について(富士正晴)
そうかもしれない(耕治人)　：これぞいのちのかたち！夫婦入院別々、231,252,256　→偶然NHK放映BS2:091203-4
朝霧(永井龍男)　：元教師ボケ老人の秩序と精神生命、葬式爺さん、鶏の血
父親(ビョルンソン)　：？死＝祝福？
水浴(コストラーニ)
蝿(マンスフィールド)
清潔な明るい場所(ヘミングウェイ)　：呑み屋でなんか…
老人の死(フィリップ)　：ばあさんとじいさんの死
ヴィンセント・ファン・ゴッホ(C・アヴリーヌ)
不思議なサーカス(高見順)
終わりの火(檀一雄)
終焉(幸田文)
私々小説(藤枝静男)