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あした、また 佐伯裕子歌集 「同時代」の女性歌集
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
| 発売年月日 | 1994/02/15 |
| JAN | 9784309008950 |
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あした、また
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作者の祖父は大日本帝国陸軍大将の土肥原賢二で、A級戦犯として死刑判決を受けた。そのためか、歌は死について、生について、深く沈潜する。「破滅の日もかく来たるらん花つけし白木蓮の下をミスター・ポストマン」「生きたくも死にたくもなる夕まぐれ若葉の陰が皮膚を滑れり」「ともに老いともにか死...
作者の祖父は大日本帝国陸軍大将の土肥原賢二で、A級戦犯として死刑判決を受けた。そのためか、歌は死について、生について、深く沈潜する。「破滅の日もかく来たるらん花つけし白木蓮の下をミスター・ポストマン」「生きたくも死にたくもなる夕まぐれ若葉の陰が皮膚を滑れり」「ともに老いともにか死なん老練なささやきなれば樹の約束を」「うろこなす雲にダッハウの死の墳を思いおり死は列なして来ん」「文机に紅のりんごが転がれりもう二年を死んでいる父」「蛍光の明りに浮かび箸をとる一夫一婦の夕べは永し」「「母さん」と庭に呼ばれぬ青葉濃き頃はわたしも呼びたきものを」「ほおずきの音のしきりなる耳持てば鳥になりたし鳥になりたし」「宵待草の花咲きたれば顕ち巡る<戦後>を断りし有刺鉄線」「行く行かぬ決めずにおれば夕暮れの芯を凍らすかなかなの声」「ともに老いむ構図に白く充ちながら降る陽の光かすかな腐臭」「生ける鳥死に行く鳥の擦れ合いて秋の高空かぐわしきかも」「なお人を恋うるちからの残りいる秋と知るとき葡萄熟れゆく」「選りくれし南瓜のみどり押し呑みてわが冷蔵庫夜半に光りぬ」「硝子越しに幼きわれを覗きいし影かと見たり刑死せし夫人」「秋の日にあの世から射す薄明り 踊ろうよねえ唇噛んで」「パラソルをかざしてゆくよ有史より死者は生者の数を凌ぐに」「あした、また 詩集に挟むエンピツの幻の青そらを裂きたり」「死はきみにありわれにありたりいまさらに気づく夕べを笑い転げる」「生きよいきよ 樹々にやさしく強いられてうすき若葉の息を吸うなり」「春深くマイヨル焼きの伊勢海老に酸滴らすおおい夕焼け」「帆船の傾ぎて揺るる陽のはだら命を重しと誰が決めにき」
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#佐伯裕子 #短歌 見失いし夢の切れはし水槽にふやけて眠る幼魚のひかり #返歌 見失い夢の切れ端吹奏で浮焼ける老業いびきと月賦
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