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霧が晴れた時 角川ホラー文庫自選恐怖小説集
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商品詳細
内容紹介 | 内容:すぐそこ.まめつま.くだんのはは.秘密.影が重なる時.召集令状.悪霊.消された女.黄色い泉.逃ける.蟻の園.骨.保護鳥.霧が晴れた時.さとるの化物 |
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販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 1993/07/22 |
JAN | 9784041308639 |
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霧が晴れた時
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商品レビュー
4
58件のお客様レビュー
怖い本として超有名な…
怖い本として超有名な「くだんのはは」など多数の作品を収録。醸し出される雰囲気がたまらなく怖いです。
文庫OFF
SFというジャンルが好きなのにも関わらず小松左京氏の作品を読んだことが無かったので、いつか読まなければと思っていたのですが、短編集でかつホラー寄りの作品であれば取っつきやすいかなと読んでみました 発表が60年代~70年代の、まだ終戦の頃の記憶が生々しい時代の話で、2024年の現在...
SFというジャンルが好きなのにも関わらず小松左京氏の作品を読んだことが無かったので、いつか読まなければと思っていたのですが、短編集でかつホラー寄りの作品であれば取っつきやすいかなと読んでみました 発表が60年代~70年代の、まだ終戦の頃の記憶が生々しい時代の話で、2024年の現在からすると一種の異世界のようにすら読めてしまう話もある、しかし語り口はあくまで明晰で端正で読みやすい 往時の時代の荒々しさや猥雑さが溢れる物語で、大がかりなハードSFの仕掛けもありつつがっつりホラーでもあって、そうだよな、SFってミステリと隣り合わせでもあるけどホラーとも隣り合ってる(あるいは融合してる)ジャンルだよなあって思い知った心地です 未読なのにタイトルは知っていた『くだんのはは』を読めたのはとても感慨深く、面白くおぞましく哀しみに満ちた物語で、名作の誉れが高いのも頷けるなあと納得しました 『召集礼状』はこの当時の時代だからこその導入から戦中に戻ってしまう社会不安が高まる描写がたまらない面白さだし、冒頭に収録されていた『すぐそこ』は田舎あるある感が現代にも通じるところがあったし、いくつもの怪談の始まりの話としても洒落てます ちょいちょい下ネタやエロ話も盛り込まれてる通俗小説っぽい話があるのも好きです 古事記が下敷きになった『黄色い泉』で、山中ではぐれた妻を探しに夫がさ迷う場面で、妻の痕跡(←野うんこ)を探した…っていう記述が二回も出てきたところとか不謹慎ながら笑ってしまった 『逃(ふ)ける』のポン引き男のやり口の面白さと騙される男性の馬鹿さなんかすごい好きですし、ちゃんと怪談のオチもつくのもいい 『悪霊』は考古学の蘊蓄が惜しげもなく描写されて、登場人物の調査にのめり込む狂気を演出してるやり口がたまりませんし日本史の情報としても興味深いです 最推しの話は『骨』です 考古学の話かと思ったら人類史と哲学の濃密な一編で、描写される出土品とそれが物語る歴史が壮大に拡がってゆき、そしてただ一人の自分の記憶に集約されてゆく風景が恐ろしくも美しかった どこか優しげな語り口のあとがきも、とってもほっこりして読みました SF仲間と「どんなことがいま怖いだろうか」と話し合ったりしたエピソード、すごく好きです
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ずっとあたためていた作品だったが、夏になったので、いよいよよんでみた。 日本の古きホラー短編集。 それでいて、今まで感じたことのないような類いの怖さを感じました。 個人的に特に好きだったのは、「秘密(タブ)」「召集令状」「逃ける」あたり。 ガンガン派手に怖がらせてくる感じではない...
ずっとあたためていた作品だったが、夏になったので、いよいよよんでみた。 日本の古きホラー短編集。 それでいて、今まで感じたことのないような類いの怖さを感じました。 個人的に特に好きだったのは、「秘密(タブ)」「召集令状」「逃ける」あたり。 ガンガン派手に怖がらせてくる感じではないが、冷えるような怖さを孕んだ話が多くて、とても楽しめました。 また、SFを用いたホラー作品が多く、昔の作品とは思えないくらい新しい色を感じました。
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