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別れのワルツ
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別れのワルツ

ミランクンデラ【著】, 西永良成【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/
発売年月日 1993/06/17
JAN 9784087731729

別れのワルツ

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2010/10/24

ぼくが敬愛して止まない作家、ミラン・クンデラの長編第4作。 この作品には、魅力のある数多くの人物が入れ替わり現れる。 小さな温泉保養地を訪れたトランペット奏者と嫉妬深い美しき妻。 一夜の過ちから子を宿した看護婦と恋慕する男。 不妊患者に自分の精液を注射する医者。 毒薬をお守りに...

ぼくが敬愛して止まない作家、ミラン・クンデラの長編第4作。 この作品には、魅力のある数多くの人物が入れ替わり現れる。 小さな温泉保養地を訪れたトランペット奏者と嫉妬深い美しき妻。 一夜の過ちから子を宿した看護婦と恋慕する男。 不妊患者に自分の精液を注射する医者。 毒薬をお守りに持つ男と彼を裏切った友人の娘・・・。 しかしながら、この作品に主人公は存在しない。 語り手の眼差しは定まらず、最後まで登場人物の帰結は得られない。 一方で、主人公の不在こそが、人間という受難する存在を浮き彫りにするように思われる。 自己の主体になりえない人間たち。 感情に、人間関係に、社会情勢に、総じて偶然に支配される人間たち。 この耐えがたいほどに軽い存在、けれども滅することの出来ない存在。 これらの主題は、クンデラの後の作品に受け継がれ、「存在の耐えられない軽さ」「不滅」の20世紀を代表する名作に結実する。 行き場のない余韻を残す秀作。

Posted by ブクログ

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